第23話 VSゴブリンの群れ(その1)

ゴブリンの群れから脱出後、ゴブリン達が向かってくる方角で、村の近くに転移した俺たちは一息つくと、ヒナとコボ1に念話で連絡。


(ヒナ、コボ1、ゴブリン100匹を越える群れと戦う事になった。ヒナとゴブリン3匹、ステ3を除いて眷属全員集合だ。)

コボ1(承知しました。レベ上げの成果をお見せします。)


ヒナ(私も行くー。レベ上げで四世代に進化したから、少しの間は日光に当たっても平気だし、日除けの装備も着てるから大丈夫よ。こんなレベ上げのチャンス逃せないわ。)

(大丈夫なら良いけど、遊びじゃないからね。無理しない事。)

ヒナ(はーい。)


(ステ3、緊急連絡担当として拠点に残す。不測の事態があったら連絡してくれ。)

ステ3(承知しました。)


「最悪地下2階に放牧してる魔物と動物もいるので、時間は稼げるだろう。」

つい独り言を呟いてた。

ビー「大丈夫です。何かあればキラービーの眷属を拠点に送還しますので言ってください。」

「お、おう。有難う。」

聞いてたのね。ちょっと動揺しました。


ダンジョンのゴブリン3匹、ステ3をダンジョン防衛に残し、それ以外の眷属を召喚した。


ヒナはガスマスクをつけて、長いローブをはおり、フードを目深に太陽光が当たらない服で出現した。

ヒナ「スーハー。このマスクと服なら大丈夫よ。」

「あぁ~。またダンジョンポイントで余計なもの交換したのか。」

俺は困った顔になる。

ヒナ「余計じゃないもん。必需品よ。」

まあ、いいか。


召喚したのは以下の14人?匹?

吸血鬼四世代に進化したヒナ。

コボルト4匹、コボ1、コボ2、コボ4、コボ5。

ゴブリンのゴブ1。

オークのオク1。

大蟷螂キラーマンティスのカマ1。

一角兎アルミラージのアル。

大猪エリュマントスのイノ1~イノ3の3匹。

偵察に行ったステュムパリデスのステ1とステ2の2匹。


そして俺と一緒に村にいた眷属は以下8人?匹?

右手に白蛇の手甲、次元白蛇のハク。

左手にアルラウネの手甲、アルラウネのレイ。

マジックスライムのスラオ。

左手の手甲の装飾、小さくなった土蜘蛛のスパ。

同じく左手の手甲の装飾、イビルアイのアイ。

ドレイクのリザ。

雷獣のライゾウ。

女王蜂キラービークイーンのビー。



そして、ビーの眷属のキラービー達いっぱい。

「ビー、キラービーは何匹いるの?」

ビー「100ぐらいです。数は日々増減するので把握出来ていません。」


「おお!数的にはゴブリン達と変わらんね。」

ビー「眷属化でステータスアップしてますし、先日の大百足とキラースパイダーとの戦いと、先ほどのゴブリンの群れからの撤退時にもレベルアップしてますので、むしろ実力的にもゴブリンには負けません。」


「いいね。ところでキラービーって俺の直の眷属じゃないでしょ。」

ビー「はい。」


「俺の眷属がビーでビーの眷属がキラービーになるから、俺の孫眷属的な位置付けだけど、ビーと同じようにステータスが倍になって、経験値も倍になってるのかね?」


ビー「ステータスは倍まではいきませんが、近い数値では有ります。経験値は良く分かりませんが、レベルアップは早いのでそれなりに取得してると思います。」

「ふむ、1.8倍とか1.9倍ってところか。」


横からヒナが会話に割り込んで来た。

ヒナ「今回の戦いでも大幅レベルアップが期待できるよー。皆それぞれ一人でゴブリン200匹倒した経験値をゲット出来るんだよ。進化も期待だねー。」


ヒナは今からレベルアップと進化を想像してニコニコだ。

「ヒナ、遊びじゃないからね。」

再度注意する。

ヒナ「分かってるって。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー


さて、罠を作ろう。


土魔法が使えるスラオに落とし穴を作ってもらう、また木の柵とは別に前方に土壁を作る。


レイには草、蔦で足が引っ掛かるような簡単な罠を作って貰う。


スパには樹海の木々に蜘蛛の巣を張って貰う。


魔法職や遠距離攻撃の仲間は土壁の上に立って準備。

近距離攻撃の仲間は土壁の前に立って準備。


今出来る準備はこんなところか。


ステ1とステ2を偵察に飛ばす。

スパの小蜘蛛達も周囲を警戒して貰う。

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