第5話 次元白蛇
頭の中でスキルポイントを割り振るイメージを浮かべると、スキルツリーが見えた。
基本スキル
魔法スキル
武器スキル
職業スキル
・
・
・
基本スキルを開いて確認。
異世界言語のスキルがあったので、スキルポイントを全振りする。
スキルポイントを50消費し残りは150。
とりあえず、話せないと話にならないしね。
後はどうしようかな~。
スキルが増加するスキルも見当たらないし。
魔法も良いし基本スキルの各種ステータスアップも捨てがたいんだけど、色々スキルを取得しちゃうと結局平均的なステータスになっちゃう気がする。
職業が魔物使いになっていたので、職業スキルのテイムのスキルに残った150ポイントのスキルを全振りした。
結果取得したスキルは、下記の通り。
眷属化(LV10)
・他者に従属していない魔物を
眷属化可能。
眷属共有(LV10)
・眷属が意思を持ち念話可能。
・眷属の位置を把握可能。
・眷属のステータスを確認可能。
・眷属のMPを共有。
・眷属の獲得した経験値を共有。
眷属強化(LV10)
・眷属のステータスが2倍になる。
・眷属の回復力が2倍になる。
眷属経験値UP(LV10)
・眷属の経験値が2倍になる。
眷属進化
・進化の条件に達した眷族を
進化させる事が出来る。
眷属召還
・眷属を召喚することが出来る。
しかしこのヘルプは不親切だなぁ。
距離的に離れている場合どうなるかとか、具体的な制限が不明なんだよなぁ。
まあ、そのうち確認していこうか。
そんなことを考えていると、
((((おおおおお!))))
4匹の眷属はステータスが2倍になって驚きの声を出したようだ。
リザは鼻息が荒く、スラオはぴょんぴょんしている。
レイはニコニコで、アイはあちこち漂いはじめた。
と、言う事で・・・・
白蛇ちゃんもテイム出来そうだ。
「テイム!」
<次元白蛇をテイムしました。>
次元白蛇?
白蛇ちゃんのステータスを確認してみる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前:ハク
種族:次元白蛇(レア)
性別:♀
レベル:30
HP:600/600
MP:1000/1000
スキル:
異次元収納(LV5)
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
おおー。
異次元収納はアイテムボックスの事かな~?
アイテムボックスのスキルがスキルツリーに無かったので、きっとチートだぞ!
レベルも高いし、戦力ゲットだぜ!
名前は既にあるんだね~。
(俺の名前はヒロト。ハクさん宜しくね。)
なんかレベルが高いので「さん」付けになった。
ハク(やっと話が出来る!宜しくです。なんか力が強くなったよー)
(眷族のステータスが倍になるスキルがあるんだよ、その他は追い追いね)
ハク(良いね!なんか楽しみ。)
ハクは会話が上手に出来るみたいだ。
(みんなあまり会話が得意じゃないみたいで、ちょっと寂しかったんだよ。)
ハク(木霊は初めて見たので、分からないけど、むしろフォレストリザード、スライム、フライングアイが話を出来るのが、おかしいくらいだよ。)
(そっか~、俺のスキルで話が出来るようになったのかも。)
眷属共有の『眷属が意思を持ち・・・』っていう所が関係しているのかな。意思がない眷属は命令も理解出来ないので、眷属化によって意思を持ち始めたんだろう。
(今いる森のことは何か知ってる?)
ハク(深淵の樹海と言われている、とても大きな森だよ。)
この後、ハクから近辺の状況を聞いた。
樹海の中央に世界樹がある。
現在地は世界樹から南西の位置。
樹海の西に湿原、北に山脈その北は魔族の国、東は荒野、南に人間の国。
東の荒野で過去に何度も魔族と人間の戦いがあった。
北の山脈には
ハクは西の湿原から来たらしい。
とりあえず、レベルを上げながら、南に進んで人間の国を目指そう。
南に歩き始める。
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