第4話 フライングアイ

リザがいた木の後ろの方の暗がりに

ふわふわと何かが飛んでいた。


鳥のような白い翼。

なんかおかしい。

頭が無い。


近づく、逃げる。止まる。

近づく、逃げる。止まる。


ちょっと日が射して見えた。

え!目が飛んでる?


直径3cmくらいの丸い目玉。

両側に、白い鳥の翼。

いや、飛んでいるというより浮かんでる?


取り合えず「テイム」してみた。

<フライングアイをテイムしました。>


(俺はヒロト、宜しくね。君の名前は?)

フライングアイ(名前、無い)

(君の名前はアイにした。)

アイ(はい。)


(アイはどんな事が出来るの?)

アイ(魔物、情報、見える。)


魔物の情報が見える?

ステータスとか見えるのかな?

鑑定のスキル?


アイが見えても俺が知らなきゃあまり意味は無いな。

(アイ、見えた情報は俺に伝えられる?)

アイ(前、伝えられない。今、伝えられる。)

前は出来なかったけど今は出来るようになったんだな。

(アイの情報を俺に伝えて。)


すると、頭の中にアイのステータスが表示された。

お!ゲームの画面で見るような情報。

名前、種族、性別、レベル、HP、MP、スキル・・・。

(おお!良いね。)


名前:アイ

種族:フライングアイ

性別:♀

レベル:1

HP:5/5

MP:5/5

スキル:

 鑑定(LV1)

 浮遊(LV1)

 MP吸収(LV1)

その他:

 ヒロトの眷属


アイは雌だったんだね。

スキルのMP吸収も良いね。


(アイ、スラオの情報も教えて。)

アイ(はい。)


頭の中にスラオのステータスが表示された。


名前:スラオ

種族:スライム

性別:♂

レベル:1

HP:7/7

MP:3/3

スキル:

 消化吸収(LV1)

 物理耐性(LV1)

その他:

 ヒロトの眷属


スラオには、物理耐性があったんだ。


(アイ、レイの情報も教えて。)

アイ(はい。)


頭の中にレイのステータスが表示された。


名前:レイ

種族:木霊こだま

性別:♀

レベル:1

HP:5/5

MP:3/3

スキル:

 植物憑依(LV1)

 認識阻害(LV1)

その他:

 ヒロトの眷属


やっぱり認識阻害のスキルがあった。


(アイ、リザの情報も教えて。)

アイ(はい。)


頭の中にリザのステータスが表示された。


名前:リザ

種族:フォレストリザード

性別:♀

レベル:1

HP:10/10

MP:0/0

スキル:

 木登り(LV1)

その他:

 ヒロトの眷属


木登りのスキルしか無かったかぁ。

はあ、見事に全員レベル1だよ。

戦ったら死ぬな。


ところで、俺はどうなんだろう?

(アイ、俺の情報も教えて。)

アイ(はい。)


頭の中に俺のステータスが表示された。


名前:サトウ ヒロト

種族:人間

職業:魔物使い

性別:♂

レベル:1

HP:10/10

MP:0/0

スキル:

 テイム(LV1)

SP:200


眷属とはちょっと違うなぁ?

職業がある。

スキルはテイムだけか。

ん、SP?

スキルポイントかな。

お、もしかしたらスキル割り振りができるのか!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る