第3話 フォレストリザード
擦り切れた服はしょうがないが、
転んだ時の汚れが気になる。
払っても落ちない汚れ。
ふと思いついた。
(スラオ、この汚れだけ吸収出来ないかな?)
スラオ(汚れ、吸収、やる。)
スラオは汚れた箇所にくっつくと吸収し始めた。
モゾモゾ、モゾモゾやってる。
ちょっと
汚れは
クリーニング以上の効果。
はじめから汚れが無かったよう。
いやそこだけ新品になった感じだ。
(おお!スラオやるじゃん。)
スラオ(えへ。)
嬉しそうだ。そして得意そうだ。
右手でなでなでした。
それを見て白蛇も頭を右手に近づけて来た。
右腕にスリスリしてる。
可愛いので白蛇もなでなでした。
そしたら、白蛇が右腕に巻き付いて来た。
白蛇の頭が手の甲にくっついてる。
なんか
『白蛇の手甲』そんな名前が似合いそう。
かっこいいからそのままだ。
右手に『白蛇の手甲』。
左手に
そこそこ良い感じ。
ちょっと強く見えるかね。
しかし、この白蛇はレベルが高くて仲間に出来なかったので、相当強いかも知れないんだよなぁ。
可愛いだけて、その
ちょっと
食べ物は
魔物を倒して焼いて食う。
なんて出来るはずもないし。
葉っぱは食べられるのか?
毒かも知れないしなぁ。
お
う~ん。どうしよ。
果実とか木ノ実とかなら大丈夫かなぁ。
果実や木ノ実を探して、上を向いて歩く。
そして果実の様な物を見つけた。
お!良いね。洋梨みたいな果実があった。
縦に長く、
黄褐色。大きさは15cmぐらい。
結構高いところに
どうやって取ろうか悩みながら見ていたら、ガサガサっと音がして、黒い影が果実を取った。
なんだ?
よく見ると木の上に果実を
体長は
模様は無い。特徴も特に無い。
足が4本。尻尾が一つ。当然頭も一つ。
スリムな身体。金の白目に黒く丸い瞳。
果実をガツガツ食べきると、じっとこちらを見ている。
取り合えず「テイム」してみた。
<フォレストリザードをテイムしました。>
頭の中にメッセージが流れた。
お、テイム出来た。魔物だったみたいだ。
(ヒロトだ。宜しくね。名前は有るのかい?)
フォレストリザード(名前、無い。)
(そうか。君は雄かな、雌かな?)
フォレストリザード(・・・雌。)
(君の名前はリザにする。)
リザ(リザ!)
リザは嬉しそうだ。
(リザ、お願いが有るんだけど。周りに
リザ(果実、取る。)
リザはささっと木ノ上を走ると果実を数個落とした。
(リザ、有難う!もういいよ。)
リザは得意気な表情。
その果実を手に取り、パーカーの
果実を
うん、旨い。洋梨の様な食感と味。
というか洋梨そのものだな。
あっという間に2つ食べた。
残りは一つ。
白蛇も食べたそうだったので、パーカーの
(リザは何か特技は有るのかな?)
火とか吐かないかな?
リザ(特技、木の上、走る。)
あら、攻撃力はないのか。
まあ、しょうがない。
レベルも低いんだろうな。
(良いね。また今度果実を取ってね。)
リザ(果実、取る。)
リザは嬉しそうだ。
はぁ。スライムと
さっきの猪みたいなのが出たら危ない。
何とかしなくちゃなぁ。
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