白竜の王妃リアナ② 薄明をゆくプシュケ （リアナシリーズ５）

第二幕

６ 記憶をなくしたデイミオン

■ここまでのあらすじと、第二幕の登場人物

【第一幕～間章までのあらすじ】

リアナは、ついに夫デイミオンを北部領から奪還した。しかし、一年の眠りから覚めたデイミオンはなぜかリアナのことだけを忘れているらしい。北部では、元侍女のルーイがリアナと同じ「王の娘」であることが発覚し、さらに母エリサの複製といえる少女の存在が明らかになった。また五公の一人エンガス卿は、みずからの身体を実験台に、ライダーたちの半死者化をふせぐことを考えていた。リアナ自身も身体に不安を抱えている。

【第二幕の登場人物】

▼主役たち・王都タマリス

リアナ　　……オンブリア前王　白竜のライダー

デイミオン……オンブリア国王でリアナの夫　黒竜のライダー　

グウィナ　……五公の一人で、デイミオン、フィルの叔母。竜騎手団長

ハダルク　……デイミオンの副官、竜騎手団の副長。グウィナの夫

エンガス　……五公の一人で、南西部の大領主　青のライダー（医師）

▼竜騎手団の若者たち

ロレントゥス（ロール）……リアナの随身（ずいしん）、黒のライダー

サニサイド（サンディ）　……黒のライダー

ザカリアス（ザック）　……赤のライダー　エサル卿の従弟（いとこ）

フランシェスカ（フラニー）　　……赤のライダー　エサル卿の姪

　　※この四人は幼なじみで、リアナとも同年齢

▼北部からの客人

ルーイ　　……北部領主ナイルの妻。以前はリアナに仕える侍女だった

エリサ　　……北部領で見つかった少女

カイ　　　……北部領で見つかった少年

▼親族たち

ヴィク　　……グウィナとハダルクの息子。〈ハートレス〉

ナイム　　……グウィナとハダルクの息子。ライダー

（この二人は、デイとフィルにとって従弟。年齢はどちらも成人前後＝十六歳～十八歳くらい）

マル　　　……デイとフィルの、父親違いの弟。十二歳くらい

リカルド（リック）　……フィルの養父

ヒュダリオン（ヒュー）　……デイミオン、フィル兄弟の叔父

テオ　……〈ハートレス〉の兵士で、フィルの元部下

ミヤミ　　……〈ハートレス〉の兵士。リアナの元侍女

ヴェスラン……フィルバートの元部下で、現在は王都在住の商人