第11話 雑感~特集:学校へ行こう~

 カクヨムには特集企画というものがあります。


 既にご存知と思われますが、優れたレビュアー、もしくは公式レビュアーがいくつかの作品をピックアップして、紹介するというものです。


 その特集企画の一つに『学校へ行こう』という特集があります(2019年6月)。


 この企画を見て、私は少し期待しました。


 なぜなら、私は、登校に関する作品、正確には、不登校に関する作品を書いているからです。


『不登校の僕にラブコメ展開を期待されても困ります』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054888066552


 これは、もしかすると選ばれているんじゃないか。学校へ行こうというテーマであれば、登校に関する作品、当然、逆の不登校に関する作品も候補に入るだろうと思ったのです。そして、そのテーマの作品は少ない。倍率は低いのです。


 期待して、企画の説明文を読んだら、不登校という言葉が出てくるではありませんか! これは期待できます。


”最近、不登校が話題ですが、私にとっての図書室のように、なにかひとつでも学校が好きになれる理由があれば、いじめられても、教師に嫌われても学校に行きたいと思えるかもしれない。”

ー「学校へ行こう 4選」よりー


 ん?


 あ、これはだめだ。


 不登校を取り締まるタイプの企画だ。


 私の作品は、どちらかというと不登校容認の主張が強い作品です。しかし、企画の趣旨的には、学校に行きたくなる作品。完全にアンチテーゼでした。


 マジかー。


 当然のごとく選ばれておりませんでした。まぁ、そもそもどんぴしゃのテーマであっても作品力的に選ばれないなんて十分あり得ますけれど。


 誤解を招きそうですが、私は、選ばれなかったことに不満があるわけでもないし、テーマに不満があるわけでもありません。


 ただ、あることに気づいたという話です。


 不登校容認派って、マイノリティだよな。


 特に大きい企業とか、体制派が不登校容認派になるわけがないんです。だって、学校に通うことが善で、学校に通わないことが悪ですもの。社会制度的にも、経済的にもそうです。


 それが良い悪いの議論ではなく、構造的に、そうポジションを取らざるを得ないという話です。


 だとしたら、この話で公式レビューを受けようというのは、なかなか難しい。もしもあり得るとすれば、話がおもしろくて、バリバリにバズって無視できないようになることですけれど、そこまでに至るほどおもしろくもなかったようでした(泣)。


 さて、そんな情けない話なのですけれど、ここから得られる教訓は、自分の作品を応援することにメリットがあるかを考えるということ。メリットがあれば、応援を多く得られるはず。


 まぁ、応援を得られた経験などないんですけどね。



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