最後は、楽曲についてです。これがなければ、リズムゲームは始まりませんね。

・楽曲の立ち位置

　アニメ版の『バンドリ！』ではオリジナル楽曲オンリーで登場するバンドが楽曲を披露しています。しかし、アプリゲーム版『ガルパ』では版権曲も彼女たちはカバーしているという。この辺りは権利関係の事情と言う事でカウントしませんが、小説ではどうするべきなのか。

（バンドリ！自体、アニメ版はリズムゲーム要素がないバンドアニメという立ち位置ですが……）

　答えは簡単です。リズムゲームの実在機種を出さない限りは、さりげなく設定の書き方が異なるだけでやるべき作業は同じだったり。なので、登場させる筺体がオリジナル曲オンリーでも、オリジナルと版権曲を５分５分でも、版権曲のみでも架空機種であれば問題ないのですよ。驚きですよね。

（元ネタの機種と同じ収録傾向にすれば、勘のいい人には元ネタが分かって別の意味でも小ネタとして拾ってくれますが）

　設定の書き方としては、特に大きなひな形を用意しなくても問題はないでしょう。楽曲のジャンル、楽曲名、作者、楽曲の傾向、特筆すべき箇所位は必須かもしれません。楽曲の傾向は、譜面難易度によってはラストで発狂がある、明らかに初心者向けではない、クラシック曲アレンジと言う様な簡単な物でもメモ書きレベルでもかまいません。実際に小説にドラマＣＤが付いたりサントラがセットになるような物でもありませんので。

　あくまで必要なのは、音ゲーの機種に合う曲なのかです。機種によっては版権曲以外では楽曲テーマが固定されている事がありますし、特にその傾向が強いのは『beatmaniaIIDX』でしょう。途中からサブタイトルが追加され、そのタイトルがテーマと連動しているケースが多いですので。

（それでも、テーマ以上に暴走したような楽曲もありますが。ニーソ姫とか）

　今回で集中講義は終了となります。他にも語りたいようなネタもあるかもしれませんが、現状では新プロットも進めないといけませんし、それに加えて……。