フリーダム編
第73回:どうでもいい事件は描写しない
フリーダム編に突入し、キャッチコピーを変更した今回のテーマがいきなりコレです。
・描写が必要なもの
以前に『世界観を構築するのに必要な事件は描写する』みたいな事を言った気配もしますが、ミステリー物で主人公の絡まない些細なニュースが犯人を見つけるヒントだったとしたら、本筋とはどうでもいいような箇所で取り上げられた物が犯人の手掛かりだったとしたら? 小説内で描写をしたからこういう伏線回収でもありと思う人もいるかもしれません。しかし、本筋に絡まないような部分がヒントだとしたらどう思いますか。
(本編ではなく、ゲームの外伝で謎が解けるみたいな続編商法はお勧め出来かねますが……この辺りは割愛)
さすがに『そこが重要であれば、そこを描写しないと』みたいなツッコミが飛ぶのは言うまでもないでしょう。自分の作品であれば、無関係なニュースは触れずに飛ばされるという形式を取ります。
1:『〇〇銀行の不正引き出しで社員を逮捕』
2:『振り込め詐欺啓発キャンペーンに有名アイドルを起用』
3:『ゲームショウが幕張で開催』
事件とか事故、海外情勢は元々描写の必要性がないのでカット。それを踏まえて3つの事例を用意しました。世界線シリーズでは、主に2と3がピックアップされるでしょう。
超有名アイドルネタを取り扱っていたので、2のニュースが取り上げられて該当するアイドルが実はマッチポンプだった――という風に取り上げられる為、必要でしょう。3に関してもゲームを題材にしているので、ニュース映像にリズムゲームが出てくれば、自然と取り上げられます。1のニュースでも芸能事務所が関係したりすれば、ピックアップされるでしょう。
世界観が合えば何でもニュースをネタに出来ると思われますが、逆に何でも取捨選択もせずに組み合わせるのも逆効果なのですよ。それこそ、ピクシブの二次創作で被り作品が出たみたいな状態になりかねません。自分の考えも取り入れつつも、独自色を出す為に調整をする事を忘れてしまうと、別のテーマでも言及したように炎上してしまう恐れがあるので、感情のままに書いた物を出すのだけはやめたほうがいいです。
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