第66回:どっちのリズムゲーム?

引き続き、予定を変更して始まったリズムゲーム物集中講義です。


・どっちのリズムゲーム?

 皆さんは、今回のタイトルから何を連想しましたか。リズムゲームの機種によって書く事が異なるとか、もしくはリズムゲーム内のストーリーモードを小説にするのか。


 結論から言うと、そのどちらかになる可能性は高いです。リズムゲームと言っても最近はストーリーモードが存在する作品も増えているので、リズムゲーム物と言っても単純にゲームをプレイする方と即座に連想されないのですよね。普通にリズムゲームのストーリーモードで実際にリズムゲームをプレイするような作品もありそうですが、基本的にはプレイはしません。ただし、ストーリーモードでは別の意味でリズムゲームに言及されることだってあります。


 そのひとつである『オンゲキ』では、音ゲーの進化型競技としての『オンゲキ』が存在し、身近になった時代の話になっています。ある意味でもストーリーモードでもリアルでも『オンゲキ』をプレイしている感覚ですね。これを類似した形式を小説にすると、かなりややこしい事になるので、それ相応の覚悟をしましょう。劇中劇(ストーリーモードのオンゲキ)と本編(リアルでプレイするオンゲキ)がクロスする流れになるのは避けられないので。そう言えば、現在進行中の虚構バトルロイヤルも似た形式でしたね。


 音ゲーをプレイするシーンに関しては、実際にプレイしてどういう感覚かを掴むしか方法はありません。音ゲーの専門用語を並べまくっても、それを読者が理解しているとは考えられない事に加え、付いていけない可能性が高いのです。

 ゲーム系作品にはチュートリアルステージな説明回が必ずと言っていいほどに入るでしょう。それを専門用語の解説に利用すれば、話にすんなり入る事も可能でしょうか。ただし、それを毎回やるのはテンポ的な事情もあってお勧めできませんので、最初の1回だけで十分でしょう。


 それらを踏まえ、どちらを小説にするのか最初に決めてからプロットを書き始めた方が、事前にロケハンするべき情報も分かります。まずはどういうゲームシステムにするのかを決めておけば、後々で楽になると思いますよ。

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