リズムゲーム物集中講義

第65回:リズムゲーム物を作る

本来やろうとしているネタ(ファンタジーレベル)はお蔵入りと言う事で、今回からは数回に分けてリズムゲーム物集中講義にしようかと。


・そもそもリズムゲーム物とは

 ゲーム物の延長でリズムゲームも同じように書けるのでは……と思いそうですが、そうはいかないのです。他ジャンルではあまり重視されないような要素も絡んでくるのも理由ですが……。それは音楽です。


 小説で音楽物やアイドル物も存在するのですが、そちらの延長でリズムゲーム物を書けるのかと言われると、それも違うのです。確かにリズムゲームには音楽要素も……と、書くと「大事な事なので2回言いました」的に聞こえると思いますが、その通りなんですよね。


 小説で楽曲の雰囲気を伝えるのは、音楽物やアイドル物と似たような方法でも問題はないと思います。むしろ、そちらで得たノウハウである程度までは書けるかもしれません。しかし、ゲームのプレイに関してはそうはいきません。モチーフにするゲーム機はある程度特定出来たとしても、元ネタのゲーム機をプレイするのは重要でしょう。それこそ、以前にも言及したロケハンですね。


 主に『太鼓の達人』や『ギタドラ』のような楽器演奏型のタイプは、バンド物などのテイストを流用できるでしょう。むしろ、楽器演奏型の物を元ネタにしている場合はその方が本当に書けてしまうのかもしれません。


 しかし、最近のリズムゲームは楽器演奏型タイプではなく、ほとんどが『一定のラインまで到達したノーツをタイミング良く押すタイプ』である事が多いでしょう。それに加えて楽器演奏の体験をするようなタイプと言う物が一昔までは主流でしたが、アプリ系を含めて最近は様子が変わっております。


 一昔と書いたのは、近年になってアーケードに進出した『WACCA』のように楽器モチーフではないゲーム筺体が出ているからです。それを踏まえると単純に楽器演奏のノリでリズムゲームをプレイするのは……絶対音感等を持っている等のスキルがない限りは、若干厳しいと言えるでしょうか。


 それ位に、音楽演奏=リズムゲームの図式は崩れています。音楽スキルがなければリズムゲームはプレイできないという事はありません。むしろ、リズムゲームに触れてから音楽スキルを身に付けたという逆事例の作品が出てもおかしくはないのかもしれません。


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