第16回:パターンを変えてみる

不定期ネタ編に突入です。ここからは色々とメタ発言も飛び出すでしょうか。


・パターン

ミステリー物だと、事件が起きる、犯人探し、犯人のアリバイを崩す、犯人を逮捕するというのが大まかな流れになるでしょう。これが続きものだと、途中に黒幕の暗躍等のシーンも入りますし、連続した事件だと最初の事件が解決しても次の事件が発生し、新たな犯人探しをする事になるでしょうか。


ヒーロー物だと、組織の暗躍(もしくはヒーローサイドの動き)、本日の怪人が暴れる、ヒーローが怪人と戦う、怪人が敗れた後の動き……みたいな感じですよね。これが何度が続き、最終的には組織が壊滅、事件が完全解決する事になります。


こうしたパターンが何度か続く事で、長編作品になっていく訳ですね。後者のパターンであればスーパー戦隊や仮面ライダー、前者の場合は相棒シリーズや科捜研の女辺りでしょう。


ただし、同じようなパターンが続けば読者も「ここはこう言うパターンかな?」と先を読んでしまいます。仮面ライダーやスーパー戦隊のような長期シリーズ物ではどうしても起こってしまう現象ですね。


ワンパターンでも水戸黄門の印籠等のように様式美に出来れば、ある意味でも特徴や作風に昇華できるでしょう。しかし、同じようなジャンルが多い異世界転生や異世界転移などが集まる小説サイトではどうなるか……想像に難くないでしょう。飽きてしまったら別の作品に鞍替えされてしまいます。現実は非情である。


異世界では駄目なので、やはり現代物に――と舞台を変えただけでは『舞台を入れ替えただけ』と指摘されます。ピクシブだと類似した二次創作で『Aと言う作品の登場人物をBと言う作品に差し替えただけ』みたいな作品では、舞台を変えても同じような評価しかされません。やはり、現実は――。


だからこそ、読者が想定しないようなパターンを生み出し、それを確立させる事が重要と言えるのでしょう。


バトル物では、いきなり敵の組織を壊滅させた所からスタートし、時間を過去にさかのぼるような物も思いつくでしょう。主人公は悪役側でヒーローが敵扱いな作品もありますよね。ヒーロー側が敗北する様なバッドエンド物は読者を選びそうですが……ゼロではありません。


ただし、以前にも言及したように受け狙いだけで浅い知識で書くようなネタ、炎上狙いの煽り等は小説としては逆効果です。そうした作品は、一時的なランキング上位になったとしても――詳細はお察しくださいという事で。


自分にとっては小説で書いた表現などが大した事がなくても、相手を傷つけたり、トラウマを植え付ける場合だってあり得るでしょう。相手側の立場にも立って何を伝えるべきなのか考えるのも大事です。文字数制限があると、どうしても省略しなくてはいけない箇所もあるのですが。


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