第15回:意表を突いたと思ったら……

「現代物」講義もラストです。むしろ、弐式の方も第1部完な展開がしますが。


・意表を突いた設定でも

自分では意表を突いたと思ったはずなのに、既にある作品と設定が似通ってしまっていたオチが待っている。あるあるですね。


最近だと、前回にも触れた『イースポーツ』を題材に入れたパズドラアニメ版や『YouTuber』をテーマに入れた『キラッとプリ★チャン』がいい例ですね。プリチャンは2年目にして『バーチャルYouTuber』な新キャラも来ましたし。


それを考えると、どんな設定だって被ってしまうと考えるしかないでしょう。料理のレシピだって秘伝のレシピは数多くありますが、それを自力で分析したようなレシピだって探せば存在します。小説でも同じでしょう。似たようなネタになってしまうのは、もはや避けられません。


その昔のアドベンチャーゲームは完全に一本道で、それこそ小説を読むような感覚でした。仮に違うとすれば、どの選択肢を何番目に選び、苦戦したか……位です。シューティングゲームや格ゲー、リズムゲームは完全にコピペレベルの攻略パターンはないと言いきれます。このやり方であれば有利かも……のレベルであればあるかもしれませんが。


設定としては意表を突いたはずなのに……と思う方は、様々なニュースやトレンドのリサーチをして、それを自分だったらどう料理するかを考え直す必要性があるでしょう。ここ最近のSNSで話題の『タピオカチャレンジ』も、何かをきっかけにしてブームの終わりは来ると思います。


自分ではうけるだろうと思った作品でも、受け入れられないような場合には作り込みが足りない等が考えられます。悪乗りし過ぎると炎上しますし、自分の作品を意図的に炎上させるようなマッチポンプもお勧めしません。自分の作品に愛着がないと思われかねませんので。


完結方法はどうであれ、自分の作品を作者が信じる位の事は――と思います。

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