第12回:現代物は融合素材

ここから数回は「現実世界」や「現代」題材の小説を書く人が少なくなっているのでは……というメタ発言全開のネタです。


・現代物は素材に過ぎない

いきなりメタ過ぎな個所と言えますが……。現代ファンタジー、現代SF、現代ミステリー、色々と現代○○に代表されるジャンルは存在するでしょう。


同じく、ファンタジーも普通に「ファンタジー」という位置ジャンルのはずですよね? 異世界ファンタジー、ファンタジーSF、和風ファンタジーなんて言うのもありますよね。あくまでも異世界ファンタジーはファンタジーから派生した1ジャンルに過ぎないとも言えるでしょう。


現代要素を入れたファンタジーはローファンタジーとも言います。魔法少女とか現代ファンタジー、伝奇もローファンタジーと言うカテゴリーの一つになるかもしれません。


『魔法の力を得たロボットトイが巨大化して、それに乗りこんで戦う』のもローファンタジーと言えるでしょうか。現代科学で何とかなる物を魔法要素でファンタジーにしてしまうのも、一種のファンタジー要素と言えないでしょうか?


なので、どうしても『ファンタジーをやりたい』と言う人は現代を舞台にしたローファンタジーという選択肢も考えましょう。異世界物にして、下手に矛盾や二次創作と認識されそうな設定を出して炎上するよりは、舞台を現代にする事も選択肢に含まれるのだ、と。


現代を舞台にしても、一部を架空の町にしてしまうのも一つの手です。架空都市だからと言って聖地巡礼等に影響が出るのでは……と思いますが、さりげなく架空都市と姉妹都市になった市町村もあるのです。『ひなビタ』と『サクラクエスト』の事例ですね。前者は鳥取県、後者は富山県です。


ファンタジーでは架空世界が舞台なので、こうした聖地巡礼と言った盛り上げ方は出来ません。ローファンタジーであればかろうじて可能なのです。こうした盛り上げ方を想定している方は、異世界物ではなく現代物を書いたほうがよいかもしれません。

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