第7話受験

朝 豪華な朝食を頂いたあとロゼリーヌの部屋を尋ねてみた






ロゼリーヌは最初に森であった時と同じような服装だった






「その今日私行かなきゃ行けないところがあって……あ、良かったら途中まで一緒に行きませんか?」




俺はロゼリーヌの後を付いて行った




「私、今日試験を受けるんです」




受験か何かか?とも思ったが服装的にないであろう




「えっと、どんな試験?」




「簡単に言うとこの前森の中にいたドラゴン、あのような魔物を倒すための組織があるんです、それでその




組織に入るにはこれから行く学校で様々な修練をして称号を貰う必要があって……」




受験じゃないか、といっても単純な勉学を図るものではないのは明白だ




「試験は年によって変わるんですけど、魔法や体術を使ったりするのが多いようです」




なるほど、まあ魔物の討伐が目的なら当たり前だ




「私があの日に森にいたのはその試験のための魔法の修練だったんですけど、そこにあのドラゴンが現れて……」




うーん、災難だな……




「あのドラゴン……っていうか魔物はなんで俺たちを攻撃するんだ?」




「それはまだ魔物専門の研究者ですら解明できていません どこから来たのか、どうして生まれたのかも……」




ロゼリーヌは真面目な顔で語る




「一般的に組織は依頼を受けて魔物を討伐します、そうして国から魔物の危険度に伴った報酬を受け取るといった流れです」




なるほど、つまりその組織自体が立派な職業なのか




まあ、俺もこのまま無職というわけには行かないだろう




「ねえ、俺も試験受けれたりしないかな?」




と聞いてみるとロゼリーヌは少し驚いたような顔で




「え、ええ……前準備等は不要ですが……」




俺は英雄……というのはおこがましいかもしれんが少しでも自分ができることをやってやると決めたんだ




それにあの魔物を放置していたらいずれこの世界すら危ういだろう




「俺も受けるよ、あんな魔物を放置してちゃダメだろうし」




ロゼリーヌは心配そうな顔をむけるが俺の顔を見て分かってくれたのだろうか何も言わないでいてくれた






そうして試験会場と思わしき場所に着いた ロゼリーヌの王城にも劣らないほどの立派な建物だ






俺は今にして自分の貧弱なステータス値を思い出した






俺は馬鹿か、馬鹿だよ畜生




俯く俺を怪訝な目でロゼリーヌは見つめていた


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