第8話 狽の旧友
「狽さん、ごはんだよ」
『むぐ、これはまたなんと舌触りのいい、……秋穂、ぬしの祈りもコクが出てきたぞ』
狽は古紙で作った折り鶴を食べる。秋穂は、祈りのコクってなんだろと思いながら狽の嬉しそうな顔を眺めた。
お腹がいっぱいになった狽はいつものように豚のごとくごろりと横になる。
『のう秋穂。久方ぶりに走りたいのだが……』
「わかった。犬さんに連絡しておくね」
***
「やなこった」
栄太の家の茶庭。彼の好物の練切りを持ってきたのに、返事はそっけない。
いつもなら「おう、いいぜ」と気前よく合体してくれるのに。
「犬さん……どうして?」
「そいつさあ浮気する気だぞ、秋穂。気をつけろ」
「浮気?」
「他の女にうつつを抜かしてるんだよ。俺を足にしてその女に会いたがってんだ。乗り換える気だぞ」
『馬鹿を言うでない。我に性別はなく、主は秋穂のみ。ただ……この国に来たばかりのころ目にした懐かしい者がいての。だがあの者は我など相手にするような位の者ではないし……』
「狽さんじゃあ本当なんだ! どんな人?」
『わ、わらわぬか?』
「笑わないよ。なんかいいなあ、好きになるって」
『そ、そうか? では話そう。山姫(あけび)殿と申してな。妖幻霊道路講習会で見かけて…』
植物なんだ……。秋穂は未知の領域になんと返答すればいいのかわからない。
『山の眷属神らしいのだ。来月、西南方面で神さま集会がある。それに参加するようだから我も出たいなーと……』
「あのよー狽」
栄太が狽の背をぽんと叩く。
「おまえは神様じゃないだろ? あやかしはあやかしだろ。あの集会、出れねえし」
『この国に来て300年! せめて客神の領域に入ってもよかろうに!』
「え、狽さんまだ神様じゃなかったんだ」
「300年何してたんだよ。さざれ石を見習え。あ、寝てただけだったな」
『うぐ。と、ともかくこうして我が足も得たことだし、狼狽の姿であるなら我とてかっこよくないか?神々しくないか?』
「うーん……」
「かっこよさで神様なれんなら俺だってなってるだろーが。な?秋穂」
「うーん……それなら室長さんの方が……」
「お前相変わらずはっきり言ってくれんな……」
『やーいやーい』
「だって犬さんのオオカミ姿はどっちかっていうと可愛いから……」
「秋穂、おぼえとけ。男に可愛いはだいたい褒め言葉にならない」
秋穂はショックを受けた。
リハビリの父に紙や布で作った花輪をかぶせ、いつしか日に日に増やして菊人形を目指し「パパ可愛いよがんばって」といった応援は父のやる気をそぎ落としていたのか……。父を思ってポロリとつぶやいた。
「パパごめんなさい……」
「パ……!?」
兄どころかオヤジ扱いされたと思い、栄太はショックを受けた。
……いや、これでいい、これでいいんだ。俺はおっちゃんのかわりに秋穂の第二の父親になってみせる……などと考えていると。
門のチャイムが鳴り、栄太のスマホが門の外の来客を映した。
そこには長いきれいなツヤ髪の女子高生が映っている。とたんに栄太が色めき立った。
「わり!俺約束あるから! ゆっくりしていけよじゃな!」
『お、おい栄太よ、祭の話は……』
見るからに嬉しそうに出ていく栄太。
「犬さん、ああいう女の人がいいんだ…」
狽がぴくりと耳を動かした。
『秋穂……まさかあんなチャラい老人髪なおバカ頭の男がいいのか……。眼をさませ』
「い、犬さんはちゃらくないよ……それに老人髪じゃなくてアッシュグレーって言って……」
アハハキャッキャウフウフフ。栄太と女子高生の笑い声が塀の向こうから届く。
『ちゃらっちゃらではないか』
「別にちゃららでもなんでもいいもの。それにそういうんじゃないもの。私まだ小学生だしそれに」
「あいつ、どうせすぐふられると思うけど」
後ろから冷ややかな声がした。学校帰りの聖だった。栄太と違って制服の着こなしにだらしなさはなく、真っ黒な髪もつやっつやの純和風男児といったところだ。
従兄弟同士と聞いているが、犬さんと正反対だなあと改めて秋穂は思った。
『ぬしはさぞかしおなごに騒がれるのであろうのう』
「さあ。男子校だし。もらっていい?」
聖が練切りを所望したので、「どうぞ」と手拭きと一緒に渡した。無表情で「ありがとう」と食べる姿は感情が見えない。
この人もオオカミだけどどんな風なのか。秋穂は黒いド―ベルマン風を想像し、母は黒い甲斐犬風を想像している。
『聖よ。フラれると言い切るとは……人狼であるからか?』
「いや。あいつチャラそうだから、遊び目当てな子が寄ってくるんだ。で、つきあってみればあいつ身持ち硬いから、つまんないらしいよ。その辺そろそろ学べってーの。ばか栄太」
『だが人狼とめおとになるおなごなぞ、そうそう見込めないであろう? 寄って来るなら多少がっつくのも無理もない気もするのう』
「それは昔の話。今は人狼会の研究所で、成人になればいくらでも狼成分調整できるから。ま、あいつがフラれたら二人でなぐさめてやって。じゃごちそうさま」
聖が立ち去ろうとすると、門が開いた。栄太がふらふらと戻って来た。
「……フラれた……」
「わー最短記録おめでとー。どうやったらそんな早業が可能なわけ?」
「るっせえよ聖!なんでいんだよ、さっさと塾行けよ!」
「犬さん、元気だして」
『ふっ、ぬしはまだまだだのう』
声をかけた秋穂と狽に、栄太はハッとした。
「そうだ、狽。お前、憧れの神様に近づきたいんだよな。協力する」
『なに?』
「来月の神様集会の所って確か縁結びもやってるよな。俺も行ってなんかの縁もらう。でお前はさっさと大主神様に認められろ」
『………どーせ、むりっぽい……』
「狽さん、その集会出たことあるの?」
狽はぼそぼそと『……試験があってな。で、落とされた……一人で歩けんかったし……』とつぶやいた。
「試験なんてあんのかよ……」
日頃から試験に苦しむ栄太はちょっと同情心が湧いた。
「な、なあ俺と合体すれば神々しさ溢れるって!合格するって!」
「犬さんがさっきそれじゃムリって……」
「なんか可能性あるかもしれねーし。よしいいな、決まりだ」
『む、むう……それもそうだな!』
***
そんなわけで狽と栄太は神様集会に行くことになった。
『秋穂も来てくれればいいのだが……』
「行ってもいいわよ。ただし夕飯まで戻ってこれるなら」
母が許可を出した。
「どこにも連れてってないものね。狽ちゃん、ぜひお願いできるかしら」
確かに家族でどこにも行ってないが、夏休みは楽しかった。有紗ちゃんと学校のプール教室に行って、だいぶ泳げるようになったし、なんといっても、父が少し歩けるようになった。
まだリハビリ施設から退院できないけど、大分体が動かせるようになった。言葉は少なくなったけど、秋穂を見るとニコニコ笑う。秋穂だと分かってくれてる安心感。
病院の人たちは「心配事にしてはいけないよ。ああしなきゃこうしなきゃの使命感に囚われないで、のんびり」。だから秋穂の家はなるたけ、のんびりのんびり。
父と狽と公園でのどかに過ごすのも好きな時間だ。そして母が仕事に行っても家に必ず誰かいて、祖母や狽と一緒に簡単な家事をするのが秋穂は楽しい。帰ってきた母が喜んだり、ちょっと家を任せられてるような大人な気分もするし。
「あそんで、おいで」とゆっくり、父は秋穂に話した。
「いいの?」
二人ともにこにこしている。なんだろ?と不思議に思いながらも、心の中は知らない場所への冒険心がむくむくと湧いてきていた。
***
そんなわけで当日。
朝早く出かけることになり、栄太が迎えに来た。
「おばさん、秋穂の匂いはちゃんと分かってるし、GPSより安心だからな」
「栄太くんありがとうね、いつも」
『ぱぱと母君にも縁結びのお土産を持ってこようぞ』
「あら、新しく結び目増やすのもいいわね」
母に手を振ってから狼狽の背中に乗って旅立つ。明るい時に走るのは初めてだ。
屋根の上や、街の中、田んぼや山、いろんなところを軽々と駆けていく。
スピードがすごいんだろうけど、狼狽の鬣はあったかいし風なんて当たらない。秋穂の手足をしっかりもふもふと保護して落ちる心配もない。
『秋穂、気持ち悪くなったりしてないか?』
「ううん! 気持ちいいよ! それにいい眺め!」
『だろ!? 俺のサスペンションは高級車に負けねーからな!』
「よくわかんないけどかっこよさそう!」
『だろだろ!?もっと言っていいぞ!』
「かっこいいーよー!」
『よし!』
あははきゃっきゃとはしゃいでいるうちに、目的地にたどりついた。
『おーでかいしめ縄ー!』
「すごーい!」
狼狽も秋穂も感嘆した。背からおりて秋穂はあれっと気づいた。
「さっきからずっと狽さんじゃなく犬さんの意識になっているよね?」
『まあな。狽の奴、なんかびびって表に出たがらねーの。えーとこっちか。秋穂、離れんなよ』
「うん」
『心配だな。よしこうすれば』
しゅるんと狼狽の鬣の一房が伸びて秋穂の手首をくるんだ。これではぐれることもなく安心だ。狼狽についててくてく境内を歩く。とある鳥居の前にきた。この先らしい。作法にしたがって鳥居をくぐると。
「えっ」
秋穂は驚いた。色んな生き物がいる。二本足で立ってる大きなトカゲや、着物を着たナマズや、茶釜……妖怪の世界か。
「はい前の方にならって並んでくださーい。霊獣受験者は一番窓口、神獣受験者の受付はこちらでーす」
巫女さんがメガホンで叫んでいる。
『はー。受験者こんなにいんのかよ……』
「勉強してこなかったけど大丈夫かなあ」
『勉強って何すればいいのか分かってたらいいけどなあ』
巫女さんから受験票を貰い、「順番になりましたら受験票がお知らせしますので」との説明を受けた。会場がごったがえしすぎて控え場所もいっぱいらしい。
「いそがしそう……」
巫女さんを見てつぶやくと巫女さんはにこっと笑って、「お嬢さんも将来手伝いにこない?」と言われた。
「大きくなったら来ていいですか?」
「うん、待ってる」
と言って別れた。なんだかうれしくて「すてきだね巫女さんって」とつぶやくと狼狽は彼女をちらちらふりむき見ている。
『いい子っぽいなーあの子』
「……失恋したばかりなのに。犬さんってせっそーないんだ」
『お。秋穂はもっといい子だぞ』
「犬さん、それおじさんくさい」
がーんと硬直する狼狽。秋穂は少しうつむき、自分の短い髪を掴んでひっぱった。巫女さんの黒々と綺麗な長い髪を思い出しながら。
ふと香ばしい匂いがする。この匂いは……。
『焼きもろこしとやきそばとチョコバナナといちご飴その他! 秋穂見ていこうぜ!』
「うん!」
変わり身の早い……と中の狽は思った。
異形の者たち向けの謎な屋台も物色しながら、食べ、狼狽と共ににぱーっと幸せ気分。
あとは父母へのお土産も。お守り売り場は、お正月の時よりいろんなものがあって、見ているだけで楽しい。縁結びよりも家内安全と無病息災が欲しい。持ってきたお金だと霊験あらたかそうなものより、小さな可愛らしいものになってしまう。
だけど栄太が『その方が秋穂らしくておっちゃんたちには効き目あるって』と言ってくれたので、それらを買っていると。
『ほらよ、秋穂』
「えっ」
秋穂の目の前に、りんご飴。鬣で差し出され、秋穂はきょとんとした。
『さっきこれすんげーものほしそうに見てたの知ってんだぞ? おばさんたちにお守り買うために我慢したんだろ』
「でも、犬さん……」
『小銭が鬣の中で邪魔だったからさ』
「ありがとうっ、犬さんかっこいいっ」
『ふふーんだろだろー』
その時。
ざわ。異形の者だらけの群衆がざわめいた。秋穂たちもなんだろうとざわめきの方をみてみた。
『山の神々のご一行だ!』
『こんな場所に……!』
山の神々。狽の想い神も山の神の中に入っているはず。案の定狽はその名にたがわずうろたえだした。それにしても自分の狼狽はどうにもならないのか。
『おい狽!おちつけ!勝手に動くな!逃げるな!』
「狽さん、じゃあこっそりどこかの隙間からじーっとやらしく覗き見する?」
変質者たぐいな秋穂の言い振りに、狽はプライドをなんとかとり戻し落ち着いた。
山の神々ご一行は、煌びやかな女神たちの集団だった。十二単や羽衣、様々な美しさ。
山花のかぐわしい匂いが立ち込め、皆道を開け、ほーっと眺める。
『あれか……』
犬さんが教えたのは、少女であった。若紫の着物、若紫の玉簪、青緑の羽衣。くりっとした紫の大きな瞳、あれが山姫(あけび)神。
「わあ……綺麗……」
秋穂には十二単の女性たちの豪華な美しさより、山姫神のもつ少女の愛らしさの方がときめいた。
『……狽……年の差は……え?5つ下?あれが?』
神々は眷属獣たちに護衛されながら、優美な衣擦れの音を残して宿場へ去っていった。
「声かけないの? 狽さん」
犬さんが代わりに答える。
『まあこの空気じゃ無理か。なんか、雲の上の存在って感じだなー。なんとかお近づきになるにはせめて霊獣になるしか……ん!?』
突然秋穂は鬣に手首をひっぱられ、そのまま狼狽の背にぽふんと乗せられた。そして狼狽は走り出す。
「犬さん!?」
『舌噛むなよ秋穂!今なんか攻撃された!』
「えっ!?」
『心配すんな、すぐ終わるって』
鬣がさらに伸びて、秋穂の体を全部包んだ。狼狽が足を止めたのは誰もいない松林の中。
「―-ここで会ったが百年、いや2、3百年目か。久しぶりだな、狽」
まだ声変わりもしてない少年の声。
『……え!?』
狽が驚いたのか犬さんが驚いたのか分からない。ちらっと鬣の隙間から見えたのは、くねった文様の入った帽子と獣の毛で覆ったマントという、不思議ないでたちの少年。少し濃い顔立ちの彼は、子供らしくないおちつきはらった表情だった。
「俺が誰なのか忘れたか?」
『……いや。オーセ。オーセカムイであろう?』
栄太ではなく狽が答えた。知り合いなのか。オーセカムイという少年――普通の少年
に見えるが、何か威厳がある。
『北の大地の狼神よ。我になんの恨みが?我々はお友達であったではないか』
「じゃかあしいわ。俺の子の一匹をたぶらかして冒険しようぜとか言ってこっちに渡って帰ってこなかっただろうが」
あ。それは怒るのも無理はない、秋穂と栄太は思った。狽が反論する。
『いやしかしだ。あの子は群れの中でのプレッシャーがすごくて異世界とかここではないどこかとかの夢を見ていたのだ、手助けせんと自殺しかねなかったぞ』
「それが!気に食わんのだ! なんであいつはお前には打ち解けて……だいたいよくまあ海を越えたな」
『ぬしこそこうやって内地に来ているだろうが』
「時代は変わった。宿主が豪華海鮮バイキングフェリーの旅に当選したのだ。お前は?」
『足を伸ばして海を歩いた。歩き方はタカアシガニ風、無理になったら鬣でガレー船風』
……室長と合体した時は屋根の上くらいまでだったが、もっと伸びるのか。ガレー船……? 秋穂には想像力の限界だった。
「俺の子は、どうした。返答しだいではここで殺す」
『……………………………………寝てたのでわからん…』
「こ ろ す」
『いやまたぬか! 寝ていたのはな、あやつがいい気になったから、ふて寝したのだ!』
「なに?」
『こっちにきたら手ごわい獣もいなくてあやつの独り勝ちでな。もててもててオオカミなのにハーレム状態だった……っ、ぬしにその時の我の気持ちが分かるか! 形勢逆転というか疎外感というか寝てるしかなかろうが!』
悲しい話だ。男性陣はそう思った。秋穂は狽が涙を浮かべているのでティッシュを渡したが食べられた。
『だいたいぬしはこの数百年何をしておったのだ!自分で探しもせんのか!ぬしたちの掟とはいえ、あやつを弱きものとして群れから追い出そうとしたのを今更気に掛けるとは、ただのいちゃもんであるぞ!』
「まあそうだな。なに。お前の言う通りただのいちゃもんだ。……お前がこうしているなら、もしかしたらあの子もお前と共に生きているのかと願ってしまった。無性に会いたいと思った。今更なのは分かっている。身勝手で愚かな親だと笑え」
秋穂には、ふっと自嘲する彼が悪い人なのかそうじゃないのか、よく分からなかった。
『あのさ』
狼狽の口ぶりが栄太のほうに変わった。
『あんたの子供ってカムイって名じゃないか? 全身灰色の』
「色々呼び名はあったがそれもその一つだな。それが?」
『俺、子孫だよ』
オーセカムイは少年の顔に似合うぽかんとあどけない顔になった。それから栄太は『秋穂向こうむいてろよ』と言って、ぽん、と人間の姿に戻った。
持ってきていた服を着ながら栄太は説明する。
「俺の先祖、昔はカムイって名前を代々継いでたよ。神様の力で人間との間に子孫を残して、それが人狼になったって聞いてるんだよな。で、一時おおかみさまって奉られてたらしい。もしそうなら子孫は他にもいるけど」
「…………息子よ!」
ぎゅうううとオーセカムイに抱きしめられ、栄太は暴れた。
「いや俺はひいひいひひひひ孫くらいだろ!?」
秋穂はよろこばしいことなんだろうと思い、「よかったね犬さん、ひいひ(略)おじいさんに会えて」と言うと、となりの狽が今度は感動の涙を流し、『ぬしは……あやつの子孫であったか……なんという縁よ……』とつぶやく。
あれ、まさか縁結びってこれ?と栄太は思い、これじゃなくてさあ…とつぶやいた。
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