ロシアンルーレット
この話をする前には、いくつか別のことを話さないといけない。
まず、旦那さんたちの年齢の誤差のことだ。
孔明と張飛以外は、全員23歳。
だが、実年齢が違う。
なぜ、これが起きているのか。
実年齢の方が上の人たちについては、
18歳以降、好きな年齢で止めて生きていける、というルールがある。
そういうわけで、300億年生きていても、23歳なのである。見た目もきちんと若い。
それでは逆に、実年齢の方が下の人たちについては、
以前は人は生まれると、18歳まで一気に成長し、大人として生きてゆく。
というルールだった。
それから、結婚をすると、魂(心)の入れ替えの儀式を行うため、他の人の影響を受けて、年齢などが変わることがある。
ということで、見た目は23歳でも、
となっている。
私はこの3人をこう呼ぶ。
若気の至りチーム――
1人ずつ旦那は増えていったので、この3人だけが旦那だった頃は当然ある。
色々やらかしたのだ、この3人は。
まだ蓮と光命だけだったころ。本編にもあったが、
――蓮がスーパーを全裸で走った。
これは本当にあった話。光命はきちんと服を着ていたが、蓮は全裸だった。理由は本編で、
ただ、これは補足がある。
誰もいないスーパーで走ったのだ。他に客もいない、従業員もいないスーパー。私たち夫婦3人しかいなかった時。
公然わいせつ罪などしたら、陛下の謁見の間に瞬間移動で呼び出しを食らうだろう。いくら非凡の蓮でも、そんなことはしない。
他にも色々あって、本編でも夕霧命が語っていたが、
――キス事件。
あれに似ていて、
――愛している事件。
もあった。
――夫3人に妻1人という4Pに巻き込まれて、私が気絶。
これも実話である。
本当に色々ある。若気の至りチーム。
バイセクシャルの複数婚がもたらす珍事の連続であった。
夫たちの言動を巻き起こす構図はこうだろう。
情報を欲しい光命が蓮に提案。そうして、蓮から夕霧命が誘われて、3人で行動を起こす、だ。
ある日、こんな若気の至りがあった。
私はこの事件をロシアンルーレットと呼ぶ。
今では、同じ形をした食べ物の中に激辛が1つほど入っている。という定義もある。
だが、本来は、
リボルバー式拳銃に、実弾を一発だけ入れて、こめかみを撃ち抜いてゆくものだ。
(銃弾を装填する部分が回転する拳銃)
それでは、我が家のロシアンルーレットのルール。
用意するもの。
灼熱の銃身――
ちょっとぼやかした言い方である。こうしよう。
ボッ◯した男性セ◯キ――
元も子もないのである。
また、旦那さんたちの住んでいる世界のルールの説明。
男性でも永遠にいく。
最初は単発だが、それを越すとインターバルが短くなり、連射になる。
それを越すと、ホースから水が出るように、いきっぱなしになる。これを、噴水とも呼んでいる。
さらにこれを越すと、気絶する。
というわけで、蓮、光命、夕霧命が服を全て脱いで、3人で円陣を組んで、
誰が最初にいきっぱなしになって、気絶するか!
の、ロシアンルーレットである。
ご丁寧に、妻の部屋でやってくれて、私は思った。
バカだな。男っていう生き物は……。
で、しようするわけだ。しかし、男3人でなどしたことがない。同性同士の恋愛という概念もない世界。情報がどこにもない。どうするかわからない。
「…………」
男3人で全裸で、妙な沈黙が広がる。
何が悲しくて、こんなことをアドバスするのかと思ったが、
「お互い他の人のを手コ◯すればいいんでしょ?」
そうして、いざスタート。
まぁね、誰が最初にいって、最後に誰が残るか予測が簡単につく。
結果はこうなった。
1番は光命。
2番は蓮。
3番は夕霧命。
私の予測した通りだった。耐え忍ぶのが得意な人が最後だろう。修業バカが残るのである。
「はい、責任を取って、2人の介抱をしてください」
夕霧命に言って、ロシアンルーレット終了。
本編にはこんなことがありましたという話で出てきても、実際にしているところは絶対に入れない。
何がいけないって、
妻は密かに祈る。ロシアンルーレットを旦那10人でやらないようにと。
2019年7月16日
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