終劇 やっぱり今回も彼は壊れる
終劇 やっぱり清鹿という少年は存在せず
「うわぁ…たまんねぇ…」
サラサラと歩くたびに靡く飴のように甘いブロンド…
深海のごとく青い宝石の瞳がクリクリと周囲の反応に驚く…
そんな金髪美少女は周囲の反応に驚いていた。
「うわぁでけえ」
同じ学園の男子制服姿の少年がまずブロンド少女の胸に注目する。
「キレイ、お人形さん?」
同じく学園の女子ぐらいの年齢の少女がぽつんと見つめる。
可愛いとよく言われるけど…
ボクはふとショーウィンドに映った自分の姿を見据える。
うん綺麗そして可愛い…
まるでRPGゲームに出てきそうなエルフのお姫様である。
元々女顔であったが変身魔法下着の魔力によってより美的因子が強化されているようだ…
「ど、どうしようボク…」
こんな美女が自分だなんて…
そして気持ちいいだなんて…
そんな金髪巨乳の後ろでは同じ年頃のカップルがいざこざを起こしていた!
「ちょっとあんた!さっきから何を見てるの!」
「ち、違うて!」
勿論、見ていたのは金髪碧眼の美少女であった。異質ながらの絵画のような造形美を不運にもデート中に目撃しついつい見とれてしまったのであろう。
そこに彼女から足をおもいっきり踏まれて我に帰ったその彼氏というところ…が嫌でも伝わるも
「ウフフ…」
ちょっとまてボク!
きもちよいのだ…
男女とか大きくなったら女性に性転換すると馬鹿にされた男の娘のクズであった。
だが女の肉体を手に入れてしまった今は普通の女性なんか足元にもおよばないほどに綺麗で可愛いのだ…
ボクかわいいんだわ…
そしてこの乳量は反則であり、幼い顔立ちなのにおっぱいが成熟済みなのだ。
ゾクゾク
と男と異なる興奮を肉体が震えて示している。
女て魂で興奮しちゃうのかな?
ふとガラス越しに女の子の服が飾ってあるのが見えた。
いかにも金髪の若い女性が纏いそうな黒と白を基本としたお嬢様ドレスである。
「かわいい…」
お・ま・か・わ!
ガラスに映った自分の顔からのセルフツッコミを清鹿の意識は発する。
や、やばいかも?
男の子なのに…
ドックンドックン!
とボクの中の本物の女の子になるゲージが上がっていくのを感じた。
「脱げば男に戻れるんだっけ?」
この造形は自分の顔なのに、いいやボク自身だからこそ精神に変な影響をしてしまうのだ。
ボクの顔なのに変に母親方の因子が強く影響し呪詛繊維がそれを煽っている。
もしボクが女の子として生まれていたらどうなるかを演算性因子してるのであろうか?
そしてどんな金髪女をハラましたこんな娘が生まれてくるのか?
野暮な男がすごい美女とヤっているのを妄想するともうもう
男に戻らないと…
いいえこの服が着たいわ…
呪いが祝福しつつある。
自己肯定すると傷が癒えるのだ。
手首の大型リボンで隠れているもその金髪少女の腕には傷がある。
そうだ変身繊維と同じ素材でありそんな呪いが祝福しつつある。
可愛い服着たいおおおっ!
この服はコルセットスカートと呼ばれるいわゆる童貞を殺す服だ。
少女をより美しい姿に仕立てる事ができる。
「ど、どうしよう…」
コレを着て本物の女の子になりたい!
で、でもまた女の子の服を着たら!
自分の性癖にやっと自覚できるようになっていた。
そうだあの冬雪姫の女装のときボクは興奮してたんだ!
女装した自分をオカズに一発やってしまった記憶が改ざんしきれずに清鹿の脳を襲った!
「なら、女の子の今なら…」
着てもいいんだ…
カラン…
興奮状態の金髪少女はゆっくりと店に入る。
完全体になりたい…
よくわからない本能に支配されるがままボクいいえアタクシはドレスを手に取った。
「あの、アタクシこれ試着したいのですが」
「あっはい…」
くぅ変身繊維が脳に染み込むぅ!
女装すると興奮するこの人格は残しておく価値があった。
ゆっくりとドレスを纏いうっとりするその冬雪清鹿いいやそれを擬態していた
「アアン、綺麗だわぁ…」
いやだ、こんなのぁああ!溶けちゃうよおお!
アタクシの中のボクが心の奥で快楽の悲鳴をあげていた。
女性店員は目の前の美女に戸惑う、そう身長が伸びており大人の女性ぐらいになっていた。
そして人間の姿をしてるもれは人間でない。
「あ、あのお代は…」
「あらなら払うから、貴女の体で、ウフフ」
既に青い瞳が深紅の宝石のそう魔眼となっておりそれは一発で女ですら興奮できる程となる。
忽ち、その女性店員の脳髄は真っ赤となり魔眼は淫夢の世界に直結され夢魔たる野獣の餌食となった!
イタダキます…
ゆっくりと口づけするとサキュバスのエキスによってより女はどんどん淫乱になっていく
「あっあああ!」
「うふぅご馳走さま」
一匹のサキュバスは口を拭うと久しぶりの捕食に喉を鳴らす。
やっぱり男の精気じゃないと完全体になれないかしら?
まだ尻尾も角も翼も生えてくる気配もない。
おまけにそこらへんの男を捕食しても無意味である。
いっそのことこの獲物を男に変身させて精気を奪おうとするもそれでは十分な魔力も補充できない。
下級種ならいいが上級種しかも
「ふぅ始祖種の肉体てやっかいだわ…」
襲った獲物を淫魔に変身できるだけではなく人間の姿のままで固定できるなど魔力操作も容易だが燃費が悪すぎるのだ。
もっと恋愛関係の相手に抱かれないといけない、なら…
「俊明クンならいいかしら?」
ダメあいつだけは!だめ!
清鹿のクラスメートの青年である男性の記憶がこの女淫魔にも流れた。
「ウフフなら決定ね…」
いつもアタクシを可愛いとか詰っていたあの悪友、たしかこんなおっぱい女が好きて言ってたでしょ?
ああ…や、やめろ!
それに一緒にエロ動画とか見て興奮した仲だったでしょ?
そして清鹿をふざけて女装させてキスもしたならいいでしょ?精気を奪っても…
淫魔の意思がゆっくりと理性としての清鹿を飲み込む。
「ごくぅ、上手く同化できたみたいだわ…」
虚空を見つめガタガタ震えていたドレス姿の美女はやがてより魔力の籠った肉体へと憑依融合していった。
「ウフフ、アタクシの俊明ぃ…」
男の娘の時でも気持ちよかったのにこの肉体だったらどんな興奮モノだろうか?
淫魔因子が発端だが目覚めた原因も彼にあるので責任を取ってもらうつもりだ。
ようは女装姿で犯されてアレされたわけである…
まあサキュバスの血統だったからしかたがないけどね
と彼女は自傷的に笑む
また押し倒されて…
服をビリビリに破かれて…
そうじゃないと興奮できないから…
早く抱かれたくて抱かれたくて堪らなくなると一匹の淫魔は邪悪に笑むのであった!
変身魔法下着を穿いて清鹿クンは女の子になります かんなぎらぼ @378403
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます