1話 呪詛感染
1着目 こうしてボクは女の子になった
「年齢と名前をいいかな?」
「冬雪清鹿、17歳の男子高校生です…」
なんでいちいち男子高校生と
だがもその愛らしさゆえちょっと悪戯したくなる。女の子の服を無理やり着せて泣かせてやりたい!
この女の子みたいな個体をズタズタに汚してやりたい!
そんな綺麗な顔なのに体の傷が痛々しくもっと虐めてやりたい!
むらっ!
むらっらっ!とするそんな第一印象。
「ふうん、男子ね…」
目の前の白衣の人物の表情からは嫌でもそんな顔つきとなり少年はムッとした顔立ちとなる。
白衣には狐のロゴがあり
「可愛いわね」
「あっそ!」
そんな人物から手渡されたアイスティーを半ギレしながら白肌な少年は一気に飲み干した。
グラスを握る白い腕の手首を見据えながら白衣姉貴風な女性はごくりと喉をならす。
このお姉さんたらアイスティーを常備しているなんて女の子らしいな…とふとボクは思ってしまう。
どくぅん!
あ、あれ?
き、きのせいか?
まあ女顔なのはそのままのボクであり、これは無理もない。
「キミはええと、そう記憶がないのよね?」
そうボクは何らかの事故により記憶が欠けているのだ。そこでこの
依頼した診察はしっかり丁寧に真心こめてそう大人の女性のようにしてくれる。
だが時よりへんな感情が入り乱れている。そうコンコンとしている。
「あっはい…」
患者椅子に座りながらもオドオド答えるボクのその顔。少し間抜けだが顔立ちもよく端正であるも色白の幼い顔立ちゆえ男子制服が似合っていない。まるで男装状態だ、そう纏うとするならば…
そう、優美さと背の低い外観ゆえもし女子制服を纏えば生粋の少女よりもオンナノコであろうという自覚を当の清鹿は自分なりにもっていた。
「所でその手首の傷はどうした?」
「あ、これは栗鼠さん大会で大怪我した時の傷で」
そうだ栗拾いで手首にあたって流血スプラッタしたんだだっけ…
手づかみで栗をつかみ取りする過激なスポーツであるが…
少年のスマホには『キミは狼少女かな?』と意味不明なメールが送られてくるが彼は気がつかずに話し続けると
「クックッ…コッコッ…コンコン」
咳だろうか?笑っているのか?混沌と入り乱れる。
そんな様子にその男の娘はあきらめ顔で怒りを鎮めると予想外の言葉が返ってくる。
「クックッ…君は嘘をついているな?」
「えっ?」
磨きのかかった女顔がぱちくりするも白衣の美女は淡々と話続けた。
「その冬雪清鹿という人物は既に死んでいるんだがね、クククこれは傑作だな…」
女医めいた機械的な表情からだんだんと嬉々とした表情がこみあげると彼女はキーボードの速度を上げカタカタと何やら打ち込む。
え?死?
ファ?!
「おお?ちょっと待てボクが死んでて?」
何言ってるんだこの教授崩れは?いい加減なデータでも拾ったのだろか?最新鋭の機材で何やら数多の情報を整理してるがボクは死んでない。現にほら生きてるじゃん!
「だっていまここ生きてるん…」
「
カタカタ!カタカタ!
診察室風の拷問部屋にタッチパネルのタイプ音が木霊しつづける。
そんな狂った美女のメガネは牛乳瓶の底のようなグルグル巻きのレンズであり試薬で汚れた様には無関心であり、目の前のオドオドとする貴重な実験サンプルに興味があるようだ。
カタカタ!
いかにも絵に描いたような科学者キャラそのもの。
だが美貌は美しくもしメイクと髪を整えばモデルで十分に食っていける容姿である、例えるならばキタキツネ系の油揚げ。
だが相変わらずに実験しか全く興味がない様。
それはお馬鹿なボクでも理解できる程にわかりやすい性格でありドン引きするボクにこの教授はコンコン!と笑む。
だめだ!こいつ狂ってる!
毎度毎度狂っておりちょっと隙を作れば女装させようとする。女子制服やらメイド服やらはマシな方であり下手すればブルマーやらスク水やら、ああそうだこの前のバニーガールは最悪であるも、今日の死人発言によりやっぱりコレは狂っている事が判明した。
境界研究やらの一人者らしい教授だが知らんが、もうこんな所には二度と通うものか!
「ちょっとボク帰りますので!あれ…?」
グラと揺らぐ視界に数秒でわかった、飲み物になんか入れられていた事を。
「にゃあ!嫌!イヤ!」
白い肌が忽ちに上気するとほんのり桜色に染まる。
「キミ?数年間の記憶が無いのよね。クックッ…でもその設定もおかしいねKUKU!KON!KON!」
狂たる教授はゆっくりと男の娘を抱きかかえる!
「うぁ!む、胸が!当たってるよ!当たってるよ!」
むにゅ!
甘く柔らかい双球が乳音を立てながらボクに当てられた!
かーーーっ!
と若い精気が煮えたぎると女の人の甘い香りが脳髄をさしながら、あっという間に男子制服のズボンがパンパンになった!
服を脱がされます…
年上の女の人に…
しかもかなりの美人に…
「ああ!」
だが…
「だめ!だめ!」
そして素っ裸にされたら…
「ククなんだね?この刻印は?」
もろだしとなった白身の裸体の下腹部には女性の内部を記した何かの刻印が刻まれていた!
「え?あ?」
「ココん!コン!コン!素晴らしい!キミは変身したのかね?」
「へ?変身?」
ちょっと癖があるが年上の綺麗な女の人に服を脱がされた興奮に加えさらなる興奮がボクにこみ上げ白身の肉体は震える!
もしかして?
女の子に!
「ククッ!そうだ!女になった感想はどうだった?正体を暴かれて快感かな?」
そんな狂った白衣が指で刻印をなぞるとビリビリと記憶が再生されりゅりゅ!
その巨乳美少女は男を相手にして喘いでいた!
自ら正体を現し女としてクラスの男子をお相手する!
もっともっと!と叫ぶ魔力の少女はそう悪友を挑発し自ら誘惑してのプレイであった!
「ああ?ああ!」
あ、頭が割れる!ぼ、ボクが!
「そうだ!女になってヤリまくってそして数年は女性として生活してたようだな!」
「ち、違う!ボクじゃない!こんなの違う!」
目が虚ろになり口から泡を吐きながら瞳から涙が溢れる!
「この変態が!」
耳を舐められ甘噛みされる様は狐の求愛に胸を揉まれます…
もっと言って!虐めて!きもちいい!
「ふぎゃあああ!」
理性が欲望に耐えきれずバチバチと火花を上げていきます!
どくぅ!どくぅ!
「ひぎぃ!ああああ!」
ボクは女の子?
オンナになっていた!
そして正体を暴かれてきもちいい!
「いや!いや!ぼくがぁあああ!とげりゅりゅりゅ!」
瞳からより大量の涙が溢れ止まらずになる。
精神攻撃は基本のごとくぐったりと彼いいや彼であったモノの意識が闇に沈んでいった!
あれ…
「これは夢か?」
そうだ、ボクは記憶がない。
冬雪清鹿には数年間の記憶がなかった。事故に巻き込まれたらしい。
夜刀浦渋谷の繁華街でとある事故があった。それに巻き込まれたボクは深い後遺症を負った。
え?令和て?何それ?美味しいの?
「うぐぅ…」
変な夢やらノイズが迸る肉体を起こすと少年いいや、白いそう何時もにもまして色白となった裸体は違和感を覚える。
むにぃ!
甘ったるい皮下脂肪に最初は太ったと思ったが手首と手足はきゅ!と細い。
「あれ?」
鈴を鳴らしたような声に胸とお尻がむっちりして気持ちいい!
「ちょちょ!?」
お、おっぱい!それになない!
「これって、まさか!お、お、女?!」
そうボクは、女の子になってしまっていた!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます