本作の主人公はオスの犬であり、飼い主である男の子と一緒に山奥に住んでいます。そして、主の恋人である女の子が訪ねてきたことで、1匹と2人の奇妙な共同生活が始まります。実は女の子には犬の声が筒抜けであり、共に愛する飼い主を挟んで1匹と1人のコミカルなやり取りが展開されます。やや、地の文とセリフが混同されて分かりづらいところもありますが、全体的に優しく和むような空気が醸成されており、読んでいて癒されること請け合いです。