このエピソードを読む
2019年6月17日 21:54
つきのさんも仰っていますが、最後の一節が素敵です。暑い夏、家の前のアスファルトにバケツとひしゃくを持って打ち水をするお年寄りの姿が浮かんできて、じんわりと胸のあたりがあたたかくなりました
作者からの返信
返信が恐ろしく遅れてしまい申し訳ありません。小説にとって、最後の一節を誉めていただけることはことさら光栄です。打ち水をされてる方、最近でもまだ時おり見かけますが、どこか厳かな儀式めいた気配も感じることがあります。
2019年6月15日 18:52
ひしゃくはおじいさんの手元に行ったのですね。
森野様、ありがとうございます。長く愛された道具は、人のその手を、指先を愛すると聞きます。細く皺深く節の浮いた「爺さん」の手の中へと、ひしゃくは溶けていったのかもしれません。
2019年6月14日 22:20
奇妙だけれど悲しくて、その一方で抜けるような美しい青空が目の前に広がるお話でした。掬った青空の青は、お爺さんに届けに行くのでしょうかね……
PURIN様、ありがとうございます。空の青い色は、色々な物語を人の頭の中に生じさせるようです。「隣の爺さん」もきっと、ひしゃくの掬う青を待っているだろうと思います。
2019年6月12日 00:51
”青空の青を掬うひしゃく”という表現がいいなと思いました。
つきの様、ありがとうございます。涼しく晴れた日に、ふと空を見上げていて思い付いた話でした。本来のワタリビシャクは、山で見られる細長い形の怪火のことを指すようですが、語感から名前を貸してもらいました。
つきのさんも仰っていますが、最後の一節が素敵です。
暑い夏、家の前のアスファルトにバケツとひしゃくを持って打ち水をするお年寄りの姿が浮かんできて、じんわりと胸のあたりがあたたかくなりました
作者からの返信
返信が恐ろしく遅れてしまい申し訳ありません。
小説にとって、最後の一節を誉めていただけることはことさら光栄です。
打ち水をされてる方、最近でもまだ時おり見かけますが、どこか厳かな儀式めいた気配も感じることがあります。