おまけ
次回作予告
私こと
いやまぁ、中学はほとんど行ってないんですけどね。なんというか、肌に合わなくて。えへへ……。
そんな感じだから両親も心配しちゃって、荒療治ということで召喚魔法師の学校と入学試験を受けることになったわけです。
あそこの学校は時期がズレていて、まぁ受験生にとっては最終日って感じですね。受かればそのまま入寮だし。
あ、ちなみに現在では受験に落ちても自宅修学があるので。高卒認定はそれで取れるのでそんな無茶苦茶な日程でも許されてるんです。現代って凄いですね。誰でも高卒取れちゃうんですから。
私もそれで言いじゃんって思ったんですが……ダメーってことで受けます。ええ。受けちゃいます。落ちたら諦めるとのことなのでどうか落としてくださいって心持ちなもんです。
それで、そんな鬱なイベントもあるんですが。その前にちょっとワクワクなイベントが待ってたりするんですよ。
それはですね。オフ会です。人生初オフ会です。
よくネットでレトロ格ゲーの相手をしてくれるRe:Linさんという方がいてですね。思いきって会いませんかって誘っちゃったんです。
で、向かったんですよ。そしたらですよ? とんでも美人が現れて心臓止まるかと思いました。いえ、止まりました。ぶっ叩いて起こしましたよ。
なんですかあの人……。背は高くないのにスラッとして。人間の骨格じゃないですよ。
あーでもちょっと最初から親しみみたいなのはありましたね。大お婆ちゃんにどことなく雰囲気が似てて。
私は黒髪ショートの真ん丸メガネちんちくりんですが、大お婆ちゃんは背が高くてスタイルが良くて神も明るい金髪なんですよね~。大分離れてるとはいえ私にその血は本当に入っているのか疑問が残りますよ。
それでですね、お話してみるとこう……お姉さんみがあってですね。話し終わるまでゆっくり待ってくれちゃったりして。親しみがより大きくなりましたよ。それでとても楽しい時間を過ごせたんです。
あんまり外に出るのは好きじゃないんですが、あの時勇気だして良かったぁ~。本当に。
……幸せなのはそこまでで。問題の受験。
試験で実際に召喚するじゃないですか? それでなんとですね。警報が鳴ってしまいまして。
てんやわんやの大騒ぎからのゲートから出てきたのがもうね。つい先日会った人そっくりで。
あーでもゲートから出てきた人のが背は高いです。あとなんか不機嫌そうな顔をしていました。
そしてその人、私を見るなりギョッと目を開いてどしどし近づいてきて。
もうこっちからしたら『なになになになになになに!?』ですよ。
で、胸ぐら掴んで――。
「おい貴様、貴様からお姉様の匂いがする」
って言ってきたんですよ。
もう意味がわからないでしょう?
私、異世界の知り合いいませんて……。
でも……こっちの話なんて……聞いてくれないんです。
「……ん? なんだかいい匂いがするな。人畜生の分際で生意気」
酷いこと言いますよね本当。
でも良いんです。酷いこと言われても酷いことされなきゃ。
いやまぁ、されるんですけど。
「ちょっと、味見――」
は? 味見? ってなりますよね。私もなりました。
で、この人なんと……キスしてきたんです!
もう唇触れた瞬間テンパっちゃってテンパっちゃって。
国士無双十三面待ちくらいテンパりました。
で、初めて奪われたから酷いこと――ってわけねもないんです。
この人の舌が私の舌に触れた瞬間。触れたところから小さい小さい音でブチブチブチブチブチって音が激痛と共に来ててですね。
はい。わたしくし、失神しちゃいました。
そして目が覚めると知らない部屋にいてですね。当の加害者と、先日会いましたRe:Linさんが一緒にいて。また会えて嬉しいなー。並ぶとやっぱり似てるなー。同じ学校なんだー。でも粗相したし落ちるだろうなーとか思ってたら。
「合格おめでとうキミ。これで我が契約者の後輩だ。顔を合わす機会も多くなろうよ貴様なら。あ~それと、コレ。我が愚妹が世話になる」
それを聞いた瞬間。目の前が真っ暗になりましてですね。情報量と私のベロをかじった加害者が契約者としてずっと一緒に過ごすと聞いて。
あ~後日知ったんですが舌で舌をかじってたらしいです。小さい口つくって。そら痛いですよ。麻酔なしでかじられたら。
そんな人と一緒に暮らすんですよ。しかも、起きたとき私を美味しそうってな感じの顔で見ながら。
そんなの……絶望しかないじゃないですか。
まぁ、そんなこんなでですね。私の高校生活は始まったんです。
遥か高みの召喚魔帝シーズンⅡ
遥か高みの
いずれ、執筆開始予定
いずれ!!!
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