第568話
風呂場でおっぱじめたらば、そこそこ時間を食うわけで。
そんな時間があれば風呂も沸くと判断したドスケベ女はスイッチを入れておいたとさ。
その日の合計が二桁に到達した頃、風呂も同時に入れ終わったので二人は湯船に浸かってるなう。
彼の上に彼女が座る形ね。
白装束は脱いで髪は三つ編みにしてそれを管を巻くようにまとめ上げてるよ。そうでもしないと長すぎるし。座るとなれば余計に邪魔ってことでね。
ま、彼女元々座られる側になるつもりみたいだったんですけどねー。
「はい、どうぞぉ~」
「はい?」
「だっこ」
「……俺がされるってことですか?」
「はい♪」
「そこに座れと」
「はい♪」
「……勘弁してもらえませんか?」
「( 。゚Д゚。)⇒(´・ω・)」
「せめて逆で……」
「( ゚A゚ )⇒(*゚∀゚)⇒(*゚∀゚)*。_。)*゚∀゚)*。_。)*。_。)*゚∀゚)*。_。)」
って感じで妥協したようよ。
行為やこういった細かいやりとりから流石に彼女の性癖も大体はわかってきたね。彼も彼女自身も。
するよりされる方が好き。尽くすのが好き。刺激が強い方が――つまり乱暴なのが好き。命令されるのが好き。許可をもらうのが好き。etc…etc…。
あとはあれ。母性の強さもあったね。これは初めての時に感じてたこと。
そんなこんなで扱いを覚えてきた彼ではあるんだけど。今は正直そんなまとめなんて頭にないね。
理由は……まぁ女からすればくだらない可能性がなきにしもあらずなのだけれど。
(す、すげぇ綺麗……見事すぎる……!)
「ごくり」
生唾呑みながら鼻息荒く上から見るおっぱいに釘付けだからだよ。
実際に触っていたとはいえ、じっくり見ることはなかったからね。顔埋めたりはしたけど。
「重く……ありませんか?」
「ぅぇっ!? い、いや全然。か、軽いっす。うっす」
「ほんならええんですけど……」
(ほんまに乳好きやんなぁ。遠慮しなくてもええのに……)
当然と言えば当然だけど彼女もその視線に気づいてはいる。
けど、指摘はしない。
指摘して、触っても良いと言ってしまえば簡単だけど、それじゃ優位性を得てしまうから。
それはそれで母性のほうが刺激されて幸福感は得られる。得られるけども。それじゃあ今の彼女は満足できないから。
とはいえ、満足を知らない彼女としてはなにかしらもう一つほしいところではあるわけで。
(どないしたら……してくれはるんやろ……)
今からもう一発……はすでに二桁してる彼が死ぬ。死ななくても下手したら出血するなりアレの肉が断裂なんてこともなくはない。
普通の男は一回で打ち止めなんてザラってことは彼女も知ってるからこそ余計にこれ以上交わることは望めない。
だからそれ以外。それ以外で良いからほしい。
さぁ、どうするね?
このまま終わってしまうかな?
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