第456話
「これ……から?」
「そう。これからだ」
紅緒にニコりと笑いかけ、続ける。
「まず、これからは不定期だが君たちに接触しよう。というか色々と依頼や課題を出すことになる」
「理由は?」
「君ならわかるだろうオーガスタ。少し前に
アノンの提案はこう。一年か二年後にやってくる
「フム。話は見えてきたが、何故そいつらを殺す必要がある? 面白い相手ならば言われずとも相手をしてやるつもりではあるが……」
「フフフ。疑問を持たずに君は今まで通り手のひらの上で転がってれば良いんだよと言いたいところなんだけどね」
「……」
「睨むなよ。事実だろう? 私が運命をいじらなきゃ
「それが真実ならば感謝はしてやるがな。気に入らんが」
「感謝までは必要ないけれどね。私の目的のために君たちには強くなってもらわねばいけなかったんだから」
「ところでその目的ってなんなんだい? 神に成り代わろうってんだから大層な理由があるんだろうけど」
質問したのはネスだがこの場の全員が興味を持つ事柄。
神に近く。神を落とし。
しかし、アノンの口から出た言葉は意外な気持ちにさせる。
「別に?
「「「……」」」
娘に元気になってほしい。
詰まるところアノンの願いと目的はソレだ。
親としては正しく。けれど理を壊さんとするのは人として間違っている。
だが、それはあくまで人の決めた倫理の話。
最早アノンは人の基準を越え、善悪という概念が介入できない次元にある。
けれど、それでも
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます