第56話
バトルパート
天良寺才&ロゥテシア
VS
観門京&スタッレ
「……………………」
才はロゥテシアを喚び出すためゲートを開いた。しかし、ゲートから思わぬ珍客が現れ二度見し、絶句。
(だ、誰!?)
驚くのも無理はない。何故ならばロゥテシアを喚んだと思ったら出てきたのが身長178㎝で、ほんのり紫が乗ったサラサラの長い黒髪を靡かせながらモデルのように美しく歩く美女だったのだから。そう。美女である。犬じゃなく美女である。
「……」
美女は振り向き才を見つめる。思わずたじろぐ才を見て何を思ったのかものすごい悲壮感溢れる顔になった。
「や、やっぱり怒ったか!?」
(なんの話!?)
急に怒ったと言われてもそもそもお前誰状態なので反応に困るだけ。せめて誰か教えてほしさでいっぱい。
「えっと……。とりあえず。あんた誰?」
「……わからんか?」
(わかんねぇから聞いてんだよ。俺が喚んだのは犬。ロッテ。そのはずなのに出てきたのが知らない美女。そう知らない人! 知らないはわからないですよ!)
「……ん?」
(喚んだのはロッテ……。ロッテはゲートから出てくるはず。つまり出てきたのがロッテ……………………え!?)
「お前ロッテか!?」
コクりと頷く美女。そう、正体は他でもないロゥテシアである。
(わ、わかるわけねぇじゃん!? え!? なんでこいつ人間なってんの!? パニック! 俺史上最大のパニック!)
「す、すまない……。実はネスにな……」
ロゥテシアは事の経緯を簡潔に話す。まず体が小さく出来たところから。あれは才との繋がりを利用し、才の常識の範囲のサイズ感を再現した。人化はこれの発展系。才の中の常識の人間とロゥテシアの中の常識の犬のルックスから算出した姿をネスの手伝いにより再現。才の存在に大きく近づける為相当の負荷とリスクはあるが、ロゥテシアも破格の力を保有してるので大きく弱体化する事で人化を成功させたのだとか。
(あ、あの人はまたとんでもないことを……)
別の存在に変換させるという力業をやられては頭痛に頭を抱えるしかない。色々常識を覆すようなぶっ飛んだ事は色々見たしされているが未だに慣れない。
「か、勝手な事をしてすまない……。少しでも主に近づきたかったんだ……。初めて裏表のない素直な言葉で誉めてくれた主に……」
頭を抱えていた為不機嫌にさせてしまったと思ったロゥテシアはしゅんとしてしまう。
(自分よりも背の高い女が縮こまった姿を見るとなんとも言えない気持ちになるな……)
「とりあえず。わかった。まだ混乱してるけど。考えても仕方ない次元ってことは十分理解した。怒ってないからそんな顔するな」
目の前で泣きそうな顔をされる方が心臓に悪いのでまずはロゥテシアのケア。事実怒ってはいないので勘の良いロゥテシアは才の言葉が真実と見抜きホッとする。
「よ、良かった……」
(うっ……。にしても美人だな……。リリンみたいな人間を超越した美しさはないが、モデルとかみたいな高嶺の花レベルの美人だぞ。こ、これは将来また面倒なことになる予感……)
リリンにされた事を思い出しまたしても頭痛に悩まさせる。同じことをされたら生々しさが残されたロゥテシアに迫られた方が男の部分を抑えるのが辛いのだ。
「って、今はそんなことよりも。大丈夫なのか? その姿で戦えるのかよ」
少なくとも人の姿になってまだ一週間しか経っていない。才の前では隠していたので実際なっていた時間はさらに短いはず。人間の姿では弱体化するという事もあり、才は心配する。
「大丈夫だ。リリン殿に動画を見せてもらって勉強してるし。人間の動き方は直に見ている。実際に関節がどこまで動くかも確認してるから問題ない」
(確かに出てきたときはモデルみたいに綺麗な歩き方してたな。なら大丈夫……か? モデルウォークができても戦いには関係ない気がするが……まぁ、本人が言ってるし。任せてみる……かぁ~)
なんでもやってみなきゃわからないので、様子見する事にした才。危ないと思ったら大人しく敗けを認めれば良い。今回は勉強ということで落ち着いた。
「へぇ~……。あの子じゃないんだ? 新しい契約者なのか、それとも秘蔵っ子なのかな?」
(あ、待っててくれてたみたいだわ。すまんなワガママ娘)
一連のやり取りを待ってくれていた京に内心感謝……? する。
「ちょっと可哀想かもね。初陣が私の契約者相手だと。うちの契約者は強いから。特に人間相手だと」
「ほう? 強者か。……そういえば主よ。二つ聞きたい事があるのだが。良いだろうか?」
「ん? なんだ?」
「もう戦いは始まっているのだよな?」
「そうだな」
「理解した。それで問題は二つ目なのだが……」
「……なんだよ。言いづらいことなのか?」
「ん、ん~……そういうわけでもないんだがな? ただその勝った時に褒美がほしいんだ」
言い淀んでいたので才は警戒したが、どうやら杞憂だったようだ。ロゥテシアは遠慮する部分があるので口にしづらかったのだろうと判断する。
「あ、あぁ。まぁ、良いよ。物によるけど」
「本当か!? じゃ、じゃあ……」
(い、いきなりは無理だから。いきなりは無理だから。リリン殿をいきなりは無理だからこういう形で許してくれ)
「名前を……そのまま呼んで良いだろうか?」
「……ん? うん。別に良いけど……」
「そ、そうか! やった……! じゃあ勝ったらそうさせてもらおう!」
大袈裟に喜ぶロゥテシア。正直呼び捨てとか好きにしろと思っているので別の困惑が生まれる。
「つか呼び捨てくらい別に褒美じゃなくても……」
「いや!」
バッといきなりしゃがむロゥテシア。そして真後ろに向かって馬のような蹴りを繰り出す。
「ぐ……っ!?」
何かがぶつかるような音がし、空間が歪む。歪みは10mは吹き飛ばされ、転がり、受け身を取って姿を現す。どうやらすでにロゥテシアの背後に敵は迫っていたらしい。だから先程戦闘が始まっているか尋ねたのだ。ロゥテシアは立ち上がり、才から敵へ勢いよく髪を靡かせながら振り返る。
「勝ってからにする!」
まるで漫画か何かのワンシーンかのような動作をナチュラルにこなす。夕美斗に続き一体何人が魅了されただろう。
「……光学迷彩を使っていたんだが、何故わかった?」
蹴り飛ばされた男――スタッレは使っていた光学迷彩を完全に解く。種はわからないが今ので無意味と判断したのだ。スタッレの使っている物は全てマナをエネルギーとして使っているので、無駄は即座に切り捨てなければならない。
「さてな。答えを教えたところで重要な事でもないだろう?」
「確かに、な」
スタッレは静かに、しかし素早くロゥテシアに向かってダッシュする。ロゥテシアは迎え撃たんとまず腰を直角に曲げて前傾になり、膝を曲げ爪先だけ地に触れる。肩から先は力を抜いて地面に指をつく。
「……ッ!」
瞬間ロゥテシアは指で地面を掴み、地面を蹴りながら自分を前方に投げた。パッと見はクラウチングスタートのようだが、投げと蹴りにより元の筋力も相まって速度は桁違い。即座にスタッレの足元に到達。
(本来ならこのまま足を食い千切るところだが、今の口は小さすぎる。であれば)
ロゥテシアは横薙ぎに、まるで熊が獲物を叩くようにぶん回した。当たれば絶対に骨を砕くであろう一撃だが、スタッレは軽く跳んで回避。さらにロゥテシアの顔面へ蹴りを放つ。
「おっと」
ロゥテシアも負けじと振った腕の勢いに身を任せて体を捻り低空を浮きながら身を反転。蹴り出された足を掴んでさらに身を捻る。
「そら!」
「ぬ……っ!」
そのまま床に叩きつけようとするが、スタッレは全身に仕込んであった推力を発生させる道具の一部を使いロゥテシアの手を剥がし、これまた受け身を取りながら推力を使って距離を取る。
(……強いな)
元の世界では暗殺を生業としていた事もあるスタッレ。最初は得意分野で攻め、一瞬で看破されたら今度は正攻法。しかしこれも驚くべきロゥテシアの身体能力。直感。膂力から無理と判断。たった一度ずつのやり取りで見切りをつけ、スタッレはロゥテシアの戦力を確かに把握し、攻略法を探していく。
(厄介だな。身体中から色々な臭いがする。まだまだ仕掛けはありそうだ。どうしたものか。儂、獣だから道具を使われると弱いんだが……)
弱体化しているとはいえ流石の嗅覚。スタッレが近代的な装備をしている事を見抜く。
(わかったところでひん剥かなければどうしようもないしな~……)
スタッレの光学迷彩を破ったように、ロゥテシア側も種がわかったところで出来るという事実は変わらない。しかし、ロゥテシアにも悪い事だけが起こっているわけではない。
(先程のやり取りでわかったが。うんうん。よく動く。元の姿よりも関節の稼働域は遥かに広い。それに口がなくとも物が掴めるのも便利だな)
実戦の中で自分自身への理解を深めていく。理解が深まれば深まるほど、ロゥテシアの戦力は上がっていく。
(相手にも恵まれた。ヤツは体の動かし方が上手い。巧みだ。しかもちゃんと人間らしい動き。儂のにわか仕込みの獣混じりとは全く違う。洗練されたモノを感じる。この戦いは勉強になりそうだ)
ロゥテシアは学べる喜びを心の内に納め、再び先程の姿勢を取る。
「今度はこちらから行くぞ」
地面を掴み、蹴りながらのロケットスタート。一瞬で距離を詰められるスタッレだが、動かない。その場で迎え撃つつもりだ。
「フ……ッ」
「!?」
ロゥテシアの突進に合わせ夕美斗顔負けの推力を上乗せしたミドルキックを放つ。このままだとロゥテシアの姿勢では顔面に直撃してしまう。
(捻る? 跳ぶ? 受け止める? いやダメだ。この体だとそんな回避は間に合わない。受け止めようにもいつもより脆い体だしダメージが計れん。ではどうするか……。この体だからこその回避……!)
ロゥテシアは両踵で急ブレーキ。さらに腹筋と背筋を総動員させて思いっきり背中を反る。ほぼ水平になり、リンボーダンスのように蹴りを避ける。
(おいおい。どんな筋力と柔軟性をしてるんだこの生き物)
「う、ぐ」
強靭な筋力をしていても無理な動かし方をしたせいで多少筋肉を痛めるが、戦闘に支障はない。ロゥテシアは反撃に転じる。手を床について、体を回転させ下段蹴りを放つ。スタッレは軸足のみで跳びバク転で蹴りをかわす。
(スタッレが強いのは知ってたけど。スタッレと互角以上にやってるあの人も相当強い。いつもの小さな子も強いって聞いたし……。天良寺才。貴方本当にジュリを実力で……? いや、ない。ジュリが同学年に負けるところなんて想像できない。スタッレもまだ本気を出していないもの。貴方達の化けの皮もいつかは剥がれる)
(心配いらなかったなー。あいつ俺よりも断然人間の体使いこなしてるわー。でも気は抜けないか。あれでもたぶん手探りだろうしな。せめてマナは滞りなく送ってやらないとな。……大した量じゃないけど)
両者共に軽々とこなしているが、見ている側は息もつけない程見事な攻防。冷静に見れているのはスタッレの技術を知る京とさらにすごい戦闘を知る才だけだ。
「フッ! シュッ!」
「……っ」
先程までのようには距離を取らず、その場で打ち合いを始める。推力を応用したフェイント混じりのスタッレの打撃を反射神経のみでかわすロゥテシア。両手をぶらりと下げ、膝を曲げ腰を落とし、上半身を半身にしたり頭を少し傾けるだけで紙一重でかわしていく。
(……なるほど。上手く隠しているが技術面はド素人か。身体能力と反射神経と直感の優れた……。まるで獣のようなヤツだな)
ここまで五分程度しか経っていないが、ロゥテシアの戦闘力の本質を見抜きつつある。スタッレは少し小細工を仕掛ける。
「シッ!」
「ん?」
多少の違和感を感じるも、ロゥテシアは先程と同じように紙一重でスタッレの左ジャブをかわすが。
「かはっ!?」
推力により軌道を変え顎を打ち抜く。この戦闘初のクリーンヒット。
(やはりな。反射だけに頼ってるからフェイントに弱い。肉体だけでやるフェイントだと見破られてしまうが、こういった肉体技術以外の形ならば入るか)
「くふ……っ! がっ!」
スタッレの打撃をかわそうとするも、軌道を変えられ打撃がかわした先に追ってくる。二発三発と続けてロゥテシアに攻撃が入り始めた。
(よ、読みづらい。儂とてマナは多少知覚できるが、こいつ常にマナを纏っていきなり一ヶ所が膨れ上がる。一瞬過ぎて反応しきれん)
しかもスタッレは全ての打撃に推力を応用してるわけじゃない。所々普通のフェイントも混ぜる事でロゥテシアの対応力をかいくぐり翻弄している。唯一の救いはまだ細かい打撃だけでダメージは軽いという事だ。
(軽くても顎や耳裏を叩かれると景色が歪む。足がおぼつく。要所要所でキッチリ当ててくる。やってくれるな若造め)
顎を叩かれると意識はあっても足に力が入らなくなる。耳裏は三半規管を刺激する事でバランス感覚を失わせている。元の姿では経験する事のない人間特有の感覚に戸惑うロゥテシア。だからといって、才の前でみっともない姿を続けられる程。ロゥテシアも自分に甘くない。
「……っ」
ギリッと言うほど歯を食いしばり被弾を覚悟。さらに反射神経寄りの回避を直感による予測に変更。戦闘スタイルを変える事でスタッレの攻撃をまたかわすようになる。たまに当たっても当たる前提ならばダメージは多少軽減できる。
「ハ……ッ」
「……!」
短く息を吐きスタッレを真似てジャブを放つ。ロゥテシアもただ黙って食らっていたわけではない。見て覚えていたのだ。獣は親を見てあらゆる事を学ぶ。真似という事に関しては獣に取り嗜みなのだ。
(違うな……もっとこう)
十分早く鋭いジャブだがロゥテシアの満足するモノに至っていない。何度も何度も打ち、修正していく。
(……っ。どんどん速く、鋭く、強くなっていく。ガードしている腕が痛む。全身防具で固めているのに。ヤツは平然としている。どんな肉体をしているんだ?)
(こう! か!?)
「ブフッ!?」
スタッレが思案している間にロゥテシアは思い通りの攻撃を成功。道具を使わずにスタッレと同じ軌道を変える打撃を身体能力だけで行ったのだ。驚いてもいられまいとスタッレは体を回転させながら裏拳のように逆水平チョップを打つ。手に小さな投げナイフを仕込みながら。ロゥテシアが半歩退いてチョップをかわすもナイフが飛んでくる。
「な、に?」
驚いたのはまたしてもスタッレ。ロゥテシアは歯と歯で挟み取りペッと床に吐き捨てた。
(主は偽るのが得意みたいだが、何度もやられていたらなんとなくわかるようになる)
ロゥテシアの直感が冴え渡る。スタッレのフェイントはもう通用しないだろう。それでも多食の窮地に怯むスタッレじゃない。スタッレは踏み込みながら前蹴りを打つ。もちろんなんの小細工も……ないわけがない。蹴りを放ったのはマナで作り上げた幻影。本体は幻影を跳び超え、念のため光学迷彩を使い姿を隠しながらロゥテシアの背後に静かに降り、襲いかかる。
(恐らくこれも看破されるだろう。だがあの後ろ蹴りは隙が大きい。その瞬間を狙ってナイフを膝裏に当ててしまえば……)
幾重にも張り巡らせたスタッレの罠。流石のロゥテシアもこれはかわしきれないだろう。そう踏んでいた。
「……」
「ゴフッ」
ロゥテシアはしゃがむ事なく右腕を真後ろに突きだしつつバックステップ。スタッレの喉を握り潰した。
「もう主には騙されんぞ」
ロゥテシアはスタッレを床に叩きつける。
「ガ、ハ……ッ!」
喉と肺を同時に潰されてまともに呼吸ができない。それでもロゥテシアは追撃をやめない。投げた勢いを利用し前方に宙返りしつつ腹に踵落とし。足をスタッレから離さずそのまま上に乗る。
「主の体は堅い何かで覆われているからな。過剰かとは思うが……。儂とて油断はしたくない。許せよ」
「……!?」
(な、何が起こっている? 何故……何故この女が複数人いるんだ? しかも)
何人もの本物のロゥテシアがスタッレに襲いかかる。
「……っ! ……っ! ……っっ!」
(全部……実体がある……!?)
リリンに見せた超高速移動による物理的な矛盾。残酷なるロゥテシアの攻撃がスタッレを襲う。全身の防具を超えて骨を砕き、刹那刹那でスタッレはズタボロにされていく。
「も、もうやめて! 私の敗けを認める!」
京の敗北宣言によりやっと攻撃は止んだ。しかしスタッレの両手足と首はあらぬ方向に曲がり、胴体は所々陥没し、辺りには血の水溜まりができている。
(ジュリは実力で負けたんだ……! 病院送りにされた理由はわからないけど、勝負そのものに不正はなかった……! ただ純粋に天良寺才の縁と契約者の実力が異質。私の妙な先入観とエゴのせいでスタッレをあんな姿にしてちゃった……。どうして……。どうしてあんな化け物を連れた彼がE組なの……?)
「よく敗けを認めた。もし数秒判断が遅れていればこいつの命を奪っていたところだぞ。でなければまだ隠し持った何かしらで手酷い目に合っていたのは儂だろう。勘だかな」
事実スタッレはまだいくつかロゥテシアの命を奪いかねない手段を持っている。息をつかせぬロゥテシアの矛盾の連撃で封殺されてしまったが、もしただの打撃に留めていたならば渾身の反撃を食らっていた。この戦いの最大の勝因はロゥテシアの並外れた直感だろう。
『契約者の戦闘不能と観門京の敗北宣言を確認。勝者は天良寺才』
「よ、よし! これで気兼ねなく名を呼び合える仲になれた……!」
(いや、だから……。最初から別に呼び捨てで良いって……)
「さ、才! 改めてよろしくな! これからも儂、頑張るから!」
(……ま、いいか。喜んでるし)
尻尾があればブンブン振ってそうな張り切った顔と嬉しさを織り混ぜたような表情を見て細かい事がどうでもよくなった才。長い事生きている群れの長と聞いていたが、リリンよりもずっと子供っぽいロゥテシアに少しだけほっこりする。……足元は血の池だし顔には返り血がついているけども。
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