研究資料30頁目 水幡獣について

【名前】

 ピリミタス

【種族】

 草食種そうしょくしゅ

【別名】

 水幡獣みずまんじゅう

【生息地】

 浅瀬の海や汽水域きすいいき、またその周辺の陸地

【大きさ】

 頭胴長とうどうちょう四~五ファルト前後

【生態・特徴】

 生息域が違うのみで、カバに近い姿と大きさと生態の怪物かいぶつ

 カバと大きく違うところは、カバが体表の保護の為に粘液ねんえき分泌ぶんぴつすることで、乾燥や太陽光、細菌から身を守るのに対し、水幡獣は油魔法と呼ばれる魔法をもちいて全身を特殊な脂肪油しぼうゆおおうことで保護している

 このし脂肪油は体表と口内から分泌され、外敵に襲われた時にはこの油を発射するなどして威嚇いかく、攻撃を行う

 主なえさ海藻かいそうや貝、甲殻類こうかくるいなど

 牧場などで飼育されている水幡獣は出産時のり込みや調教魔法などで温厚であり、多少のことで敵対行動は取らないが、野生の水幡獣は野生のカバ同様凶暴きょうぼうなので注意

 野生の水幡獣が単体の狼鳥竜ヴィオニトニクスに襲われて、これを返り討ちにしたという記録がある

【素材】

 分泌される脂肪油は非常に臭いが、分泌される前、体内の脂肪に貯蓄ちょちくされている間は匂うことはないので、脂肪分だけを取り出して抽出ちゅうしゅつすることで様々な加工品に用いることが出来る。

 また皮は、古くから獣皮紙じゅうひしの素材として広く使われてきている。紙として加工する場合は体表の油分は邪魔になるので、火を付けて産毛うぶげのような体毛毎燃やす必要がある

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