研究資料26頁目 白雷獣について

【名前】

 ビラジャンシン

【種族】

 獣脚種じゅうきゃくしゅ

【別名】

 白雷獣びゃくらいじゅう

【生息地】

 スップ草原など、季節によって発雷はつらいのある土地

【大きさ】

 頭胴長とうどうちょう四ファルト程度

【生態・特徴】

 ひたいから鼻筋を通るように一本の白い線が入っていること、姿形がハクビシンに似ていることから、ビラジャンシンと名付けられたとあるが語源は不明である。雷光と雷鳴もしくは落雷の音から名付けられたする説がある

 オスの方がメスよりも身体が大きい

 色は白っぽい小麦色こむぎいろ。メスは若干濃い毛色をしている

 草食よりの雑食性。主なえさはネズミなどの小動物であったり木の実であったりだが、雷雨の季節になるとボルディリアータを好んで食す

 身体機能に雷の存在は不可欠で、普段は自身の毛をこすり合わせることで静電気を発生させて活力エネルギーとしているが、雷雨の季節になると帯電する植生であるボルディリアータを摂取したり、他の雷属性の生物から電気を奪ったりしておぎなっている

 全身で相手の電気を奪う能力があり、身体のどこでもれるだけで電気を吸い取ることが出来、それによって身体機能を向上させてより戦闘能力を向上させる

 主な武器はするどつめであるが、他にも噛み付き、長い尻尾による叩き付け、もしくは振り回しなどがある

 素早い身のこなしで相手に一気に接近し、雷を帯びた爪による攻撃を繰り出してくる。そして、電気を十分にたくわえた白雷獣は身体機能だけでなく、反応速度も向上している為に対処が難しい

 しかし、雷を放出しきってしまえば動きはにぶいので、この状態ならば銅ランク冒険者数人でも楽に勝てる。一方で充電が完了している状態では金ランク冒険者でも手を焼く程の能力となる

 雷魔法に対しては滅法めっぽう強いが、その他の魔法や物理攻撃への耐性はほとんどないので、複数人でしっかり連携を取って戦えば、それ程怖い相手ではない。しかし、物理攻撃の際は全身に静電気を帯びていることから、武器を通して一時的にしびれたり、筋肉の痙攣けいれんを起こすことがあるので注意が必要である

【素材】

 爪と牙、体毛は武器にも防具にもなる

 特に体毛は帯電性があり、武器に使えば雷攻撃が可能になり、防具に使えば雷耐性が付与されるが、元の白雷獣が低防御からも分かる通り、強度に難がある為に他の頑強がんきょうな素材と合わせてもちいる必要がある

 また、武器に使用した際は、最初の内は雷を付与した攻撃が放てるが、蓄電がなくなれば普通の武器となるので充電が必要である

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