研究資料11頁目 鉄火竜について

【名前】

 ジャンドラナ

【種族】

 飛竜種ひりゅうしゅ

【別名】

 鉄火竜てっかりゅう

【生息地】

 主に鉱山などの鉱石が採掘さいくつ出来る山岳地帯

 鉱石がある山ならどこでも住める

 火山に出没することもある

【大きさ】

 頭胴長とうどうちょう二〇ファルト以上、全長二五ファルト弱に昇る大型怪物モンスター

【生態・特徴】

 食べる鉱石によって体色が微妙に変わる

 えさとして鉱石を摂取せっしゅしている為、その身体は全身よろいに包まれているように強靱きょうじんである

 火山地帯での生活にも適応していることから、耐火性、耐熱性が高く、炎系統や雷系統の熱を加えるような魔法はきづらい。ただ、熱量を一点に集中すれば突破は可能である

 ある程度の雷耐性があるのか、一時的に麻痺まひや筋肉の痙攣けいれんを引き起こすもすぐに復活する

 全身鉱石であることから物理攻撃も効きづらい。ハンマーなどの打撃系の武器や大剣などの質量のある武器ならばある程度は有効であるが、効果は大きくない

 飛竜種であるが戦闘時に飛ぶことはなく、あくまで縄張り間での移動のみ。またその加速も遅い。しかし最高速度は意外と速い

 歩行速度も自重じじゅうのせいで遅いが、一歩一歩に地鳴りを発生させる力があるので、不安定な足場では戦わないのが良策りょうさく

 相手の攻撃手段としては、自重を生かしての踏み付ける、尻尾や頭部で杭を打つように叩き付けるがある。他にも遅いが質量と身体の所々に生えているトゲ、突起物とっきぶつを生かした体当たり、転がりといったものがある。

 まれに飛んだ状態のまま地面に突っ込んでくることもあるが、これを攻撃とするかは判断に迷うところ。ちなみに突っ込まれた地面は隕石いんせきが落ちたように巨大な大穴が出来るので、直撃してしまったら即死である

 遠距離攻撃として口から炎を吐くことがある。仕組みとしては、筋肉に熱をたくわえ、炎を吐く時に気管に熱を集めて空気酸素を送り込み、燃やしてから口から発射されるもので、体内に火炎袋があったり、魔法で撃ち出したりしている訳ではない

 遭遇そうぐう率は多くはないが貴重という訳ではなく、住処すみかとなりうる山を知っていれば見つけることが出来る

 えさが鉱石であることから縄張り意識は低く、無闇むやみに縄張り内の鉱石の採掘を行おうとしなければ襲われることは少ないが皆無かいむという訳でもないので、不要な接近、接触は避けるべきである。また攻撃すれば当然だが怒り、戦闘に発展する

【素材】

 皮やうろこなどの外殻がいかくはそのまま防具の素材として使え、その強度は優秀。腕の良い加工職人に掛かれば、強度はそのままに布のように軽く柔らかい素材へと変えることが出来る。作り方は秘密、門外不出もんがいふしゅつとしている職人も多い。興味があれば弟子入りしてみることをオススメする

 骨も、武器や防具へ加工することが出来る

 心臓を含めた内蔵も、炎系、土系の魔法用の呪具や魔導具にすることが出来る

 討伐とうばつ直後から三日以内であれば、肉を食べることが出来る。非常に美味びみで、魚のツナのトロに似ていると評されることがある。本来肉は熟成させることで軟らかくなり、また味も美味おいしくなるものだが、鉄火竜の肉は三日過ぎれば硬直が始まり、臭みも出てくるので食べられなくなる

 ちなみに、これは鉄火竜に限ったことで、他の竜種は味はともかくとして他の動物や一部魚介と同じように熟成期間をもうけることで食べられるようになる。ただし味は保証しない

 捨てる部位がほとんどない、優秀な怪物である

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