なめくじら
栗本燈火
第1話 はじめに
小さい頃はもう少し長い文章に慣れていた気がする。毎年夏休みには苦しみながら(苦手だったので)書く読書感想文。流行っていた交換日記(発掘したら燃やしたい)、加えて秘密のMy日記(こちらは破って捨てた)
この頃は日記を書く習慣すらない。
巷には手帳に日々の出来事をみっちり書く人も多いが、私にはその空間にまとめるテクニックがない。
ならば書きたいことを書きたいだけ書けばいいではないか。
と思ったのがこの文章を書く始まりとなった。
とにかく頭に思ったことをつらつらと書くことは大好きで、大体脳内で1人Twitter状態で流れている。
仕事中も一生懸命仕事をしている私がいる一方で、脳内の片隅にお花畑を咲かしている私もいる。
そのお花畑の私は常にアンテナを張り巡らしており、
「あ、あの向かいの席の人、また1人で何か喋ってる!何を喋っているのだろうか」
「あそこの話している2人はどのような関係なのかしら。」
1人で妄想にふけっているのである。
そうなるともう妄想のレベルは止まらない。ついには日々を超えて壮大な物語になる場合もある。
これをどうやって手帳の枠に収めることができようか、いや、できない(倒置法)
人はこの手の話をエッセイというのであろうか。それとも門外不出の日記か。
どちらにしての、清少納言は中宮定子から当時は最高の贅沢品であった紙を大量に受け賜わりそれを枕草子として日記にしていたのを見本に(たいそうな見本だな、おい)自分も楽しい日々のエッセイというのを書いてみたいと思う。
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