痛車についての個人的見解

姫川真

痛車についての個人的見解

【痛車は教育上よろしくない】という意見についての個人的見解



まずはじめに痛車とは、


車体に漫画・アニメ・ゲームなどに関連するキャラクターやメーカーのロゴをかたどったステッカーを貼り付けたり、塗装を行うなどして装飾した自動車。いわゆるおたく文化から発祥し、アニメやゲームに対する個人のファン活動の一環として行われているもので、作中に登場するヒロインなどといった美少女キャラクターなどをモチーフとしたものが代表的である。萌車(もえしゃ)とも呼ばれる。(痛車 - Wikipediaより引用)


痛車はその見た目から普通の自動車よりも人の目を引くことが多く、中には

『痛車は子供の教育上よろしくない』

と意見する子供の保護者もいるという。


痛車を見たことがあるという人は少なくはないのではないだろうか。

筆者は友人に痛車のオーナー(以下、痛車乗り)がいることもあり、少なくとも週に一度は痛車を見る機会がある。


痛車乗りの中には会社の許可を得て通勤用として痛車を使う人も少なくはないらしい。

このことから痛車は1つの個性として社会的に認められつつあると筆者は感じている。


しかしながら、痛車に対して嫌悪的な感情を持つ人がいるのも事実として存在する。

その一つが先にも述べた、

『痛車は子供の教育上よろしくない』

という意見である。


『痛車は子供の教育上よろしくない』

これだけでは何をもって痛車を悪としているのか判断がつかないが、筆者が痛車乗りと知り合うまでに痛車に対して感じていた気持ちから想像すると、次のようなことが考えられた。


・美少女キャラクターを世間の目に晒していることの恥ずかしさ。

・イラストが入っている車が自分の日常を侵害しているという不快感。

・おたく=不快という固定観念。


人によって感じ方は異なると思うが、筆者は痛車乗りと出会うまで痛車に対して上記のような感情を抱いていた。


ただ、上記のような『感情では痛車が教育上よろしくない』と言い切れる根拠としてはあまりに弱く感じられる。


次に考えられるのは社会的要因だ。

最近に限らず子供が事件に巻き込まれたというニュースは度々耳にする。

そんなニュースと同じくらい耳にするのが加害者が漫画・アニメ・ゲームのおたくだったという報道だ。

このような報道により、おたく=悪という先入観を植え付けられた人は少なくないのかもしれない。

それ故におたくの代名詞とも言える美少女キャラクターが描かれた痛車を危険因子として見る保護者はいるだろう。


このような考えから子供の保護者や子供を見守る地域住人は子供の安全を守るため、

『痛車は子供の教育上よろしくない』

と意見を述べているのかもしれない。


最後に、痛車乗りはあくまで個人の趣味の範囲として楽しんでいる事、痛車が子供の安全や教育を害する事はないと知って頂きたい。

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