第9話 佑都の初恋??『謎の転校生』現る

 佑都の通う神崎中学に転校生が現れた、担任教師が紹介したのは金髪で青い瞳をした外国人かハーフだった。


 3年生になった佑都のクラスの新しい担任は「山岡 春日」


「まったく、苗字も名前もファーストネームか?」ってツッコミ入れたくなるほどの面白さだ


「ねぇクレっち、こいつやばくねぇ?」


 オタク系死神クレっちは笑うのを精一杯堪えながら言った

「佑都君そんなこと言っちゃダメだよ…ククク」


 そして黒板の前に立っているのは、金髪の美少女だった。

 この田舎町の学校にこんな美少女は見たことないし町中探してもきっといないと思う位だった。


 ザワつく教室内ヒソヒソと小声で話す女子は羨望の目で美少女を見つめていし、男子はソワソワしていた。


 黒板に"やまおか かすが"が大きく名前を書いた「小学生かッ!」

 今どき中学生にもなって黒板に名前書くか?


 佑都は心の中であきれていたが

後ろに立っているクレっちはと言うと、すでに腹を抱えて笑っている。


「まぁ当然だよな」


 仕方ないのだ佑都の心の声はこの死神には隠せないのだから。


 クラス中の男子の視線を浴びながら美少女は声上げた。


「大阪から転校してきた、倉脇です!!

 倉脇クララです」


 ハイまたキタ━━━━!!!

 くらわきくらら?

 "ラ"が多くね?


 7つのうち「ラ」が三つもいるか?


 死神クレっちは、とうとう床に転がりながら笑い転げている


 まぁ、見えるのは俺だけだからな



 倉脇クララの自己紹介は続いていた、流暢な日本語だ、しかも完全に大阪弁

 美少女なのに……大阪弁だ……


 いや別に悪くはないよ

 悪くはないんだけどね、せめて京都弁なら………


 そう思っていたら、美少女と目があった。


 やべーめちゃくちゃかわいい


 そして佑都の前の席に美少女は座った。


 綺麗な長い髪をサラサラと揺らしながら、

 振り向いたクララは言った

「はじめましてユウト、よろしくな~!ほんでうしろの死神さんもよろしくな」


「???なんで俺の名前知ってる?━━━━そして死神て━━見えてる??」


 謎の転校生「倉脇 クララ」とは何者なのか?



◆◆◆


「なぁクレっち、アイツのことどう思う?」

「ああ、転校生ですねまさに佑都くんの好みだよね金髪だし」

「ちげーよ、何者なのかってことだよ!!」

慌てて食い気味に返事するのは、図星なのだ!このオタク系死神は知ってる、だって生まれてからずっと一緒にいるのだから…



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

僕と死神とマリオン姉さん あいる @chiaki_1116

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ