第6話 死神の名前は『ナターシャ』③
ナターシャはラルクに会った
『死神同士が会うことは禁止されてるはずだよね』ラルクは言った
ラルクは黒髪で茶色の瞳をした長身の死神だった。その姿は超絶イケメンそのものなのだが、ナターシャは真顔で対応する。
『失礼致しました、私の勝手な行動は許されることではないと、もちろん分かっています』
沙樹は愛しすぎるあまりに、深く傷ついていく情熱的な女性だった。
激しい恋が終わった後に出会ったのが賢太だった、今まで出会った事のないタイプの男性であるのと何故か一緒にいると安心できる不思議な存在の賢太と結婚を決めた。
離婚してからも、
父と子二人が定期的に会うことも認めていた。
半年ほど前から、体調が優れないことがあり
思いきって病院に受診して癌が発覚。
ナターシャはラルクに賢太の気持ちを確かめて欲しいと頼んだ。
沙樹の死期が近づいていることも、ナターシャが判子を押す時期を悩んでいる事も正直に話した。
ラルクはこう言った。
『君は沙樹さんが亡くなった時に消滅するからいいけど、僕は賢太をまだ見守って行かなきゃいけないんだよ』
もっともだとナターシャも思っている
でも、沙樹には幸せで美しい死に方をして欲しいと考えていた。
『死神なのにお人好しなんだね』
ラルクは笑って答えた
『わかったよ、まぁ僕がマリオン様に叱られればいいことだしな』
死神である二人は見つめあった。
沙樹と賢太をもう一度出会わせるために二人の心優しい死神は話合うのだった。
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佑都の家ではクレっちこと"クレイジー・ダイヤモンドがネットに夢中である
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なにやらお勉強中の死神『クレっち』
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