第6話 競売に行くも全然売れません
2日程牢に入れられてる間に一般常識を身につけた。
まず、通貨は円。価値もほぼ日本と同じでした。
異世界から来た人は結構居るらしく向こうの知識が広まっているため、生産チートや開発チートは魔法と融合して富豪たちに行き渡っているようだ。
チッ楽して金儲けは無理かぁ
ただ、知識はあっても再現出来なかったものも有るようだ。教えた側がきちんと説明できるかは別問題だからな。例を言えば原子力潜水艦の設計図を全部覚えている人が居たらそばには近づきたくないでしょ。怖すぎるわ!
自動車や列車はつい最近転移してきた人を中心に薪を燃料にした蒸気機関が開発されたらしい。SLは乗ったこと無いから乗ってみたい。運転はしたくないよ。
肝心の私の競売額だが、全国で決まっている、紋章登録料2000円、入国手続き料5000円、競売手続き料500円。これらを併せて7500円がスタートだそうだ。私、最新ゲームより安いね。
奴隷とは言え待遇はどの国もきっちり法律で不法な労働をさせてはならないと定められてるので、最低時給は貰えます。休みも有ります。ある時、これらを無視して無茶苦茶働かせたのが居たが、バレて主人が奴隷落ちして元奴隷に扱われるざまぁが起こったので破る奴はほぼ居ない。
何年かに一度破る奴は出るが必ず報復されているのでやらない。これを聞いたとき「元の世界よりましじゃん」と言ったのはどうでもいいこと。
給料の中から返済すれば晴れて自由の身になるが、主従関係が良好ならそのまま居残る人も居るとの事
まっとうに働いたら2ヶ月で返済完了する。(最初の1ヶ月は法令で返済できないようになっている)
この制度むっちゃ緩いけどこれでも逃げる人も居るらしい…逃げても他の町で捕まって更に長期になるだけなのにね。
軽犯罪はかなり緩いが人を理由もなく殺めたり、
2ヶ月で終わるならブラック企業に勤めてた時より楽だなぁと、甘く考えているうちに私の順番が来た。
「この男は40超えて居ますし、あまり美丈夫とは言えませんが(ほっとけ!)異世界の知識がありますのでいかがですか?」
シーン
何十分かして端の方に居たおばあちゃんが7600円で私を買ってくれました…ぐすん
おばあちゃんの処に私が赴くと「私の事はおばあちゃんと呼んで良いからね。とりあえず帰りに買い物するから荷物を持って」と優しく言ってくれました。去年亡くなったばぁちゃん思い出すなぁ…
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