第4話
目が覚めるとそこには丸メガネをかけ、白衣を着た壮年の男がいた。「おはよう。気分はどうだい?」のんびりした口調で話しかけてくる。
「気分は普通ですけど、機嫌は最悪ですかね。刑務所にぶち込まれたんだから。」答えると彼はにやけながら言った。「そうか。大変だったねぇ。だが、君はひとつ勘違いをしている。ついてきなさい。朝食でも食べながらお話をしよう」ついて行くと食堂と立て札がかかった扉がある。「校舎みたいだな。」と呟くと「正解!ここは廃校をもとにしているんだよ」と答えが返ってきた。どうやら彼は常に間延びした感じらしい。食堂では体つきのいい俺よりも年下の少年少女達が楽しそうにご飯を食べていた。そーいえばまともに飯なんて食べてなかったなと思い出すと急にお腹がすいてきた。「こっちこっち」と言われ彼の元に向かった。席に着くとタブレットがありそれでご飯をオーダーした。「さぁ、料理が来るまでお話をしようか。一応聞くけどここが刑務所や少年院類じゃないってことは分かってるよね?」「あぁ。まず男女一緒だし。自由すぎる」「さすがだね。頭の回転は鈍っちゃ居ないようだ。」「俺のことを知ってるのか?」「あぁ、言葉のあやだね。気にしないで。」そこでご飯が来て話は区切られた。ほとんど食べ終わってから話が再開された。
「ここへ来るのは殺人を犯した18以下つまり子供専用の収監施設というわけさ。だが、ここにいる子供たちは何も牢屋に入れられている訳でもない。なぜなら彼らには利用価値があるからね。この日本にとって大切な大切な兵器なのさ。」
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