7.そしてまた日常がはじまる
「――という感じよ。その後、私はクロウさんから様々なことを教えてもらって、妖怪やお化けを退治するようになったの。ね? たいして面白い話ではなかったでしょう?」
長い長い
けれども、話を聞いていた心ちゃんはと言えば――。
「いやいやいやいや~! めちゃくちゃ面白い話じゃないですか、それ! なんですか~!
ひどく
ひばりちゃんにとっては「少し
「そ、そんな
「そんなことないですよ~! ひばりちゃんもクロウさんも、あとついでに孔雀くんも、むっちゃくちゃカッコイイじゃないですか~!!」
「よ、
心ちゃんがべた
かなり
「あ~、でも、一つだけ分からないことがあるんですけど~」
「あら、何かしら?」
「鎌倉には、妖怪がたくさんいるんですよね~? 『本当にいる』方の妖怪が。でも、あたしはクロウさん以外の妖怪なんて見たことないですよ?
――そう。ひばりちゃんの話によれば、この鎌倉の
けれども、心ちゃんはクロウさん以外に「本当にいる」タイプの妖怪を見た
心ちゃんに視えるのは、死んだ人間の
「ああ、それはね。……
「じゃあ、クロウさんは?」
「クロウさんは
ひばりちゃんはそう答えながら、ひざの上で
「この子は、私と『
「へ、へぇ~? そうなんですね~!」
いかにも「分かった」というような表情を見せる心ちゃん。けれども、実際には全く分かっていないことは、ひばりちゃんにはバレバレだった。
「さて、心ちゃんにもよく分かるような
「やあ、お待たせ二人とも! 少し
孔雀くんが、いつものさわやかな笑顔を浮かべながら部室へと入って来た。
どうやら今まで、一人で
「……新しい依頼? 私たち、何も聞いていないのだけれど」
「もう、孔雀くん! ホウレンソウをサボっちゃ
「
「そう、それです~!」
ひばりちゃんと心ちゃんのやり取りに、孔雀くんは思わず
「
孔雀くんにはそれが、とても
「ごめんごめん。今回の依頼人が
「あ、それは
「……むしろ、坂城の依頼なんて受けない方がいいのではないかしら?」
坂城くんからは、前に
「あはは、そういうわけにはいかないよ。坂城くんの持ってくる
孔雀くんは苦笑いを止めて
「今回の依頼はすごいよ? なんと、日が
こうして、「鎌倉西小学校ミステリー倶楽部」の
三人と一匹は、学校の平和を守るために今日もどこかで「学校の
(鎌倉西小学校ミステリー倶楽部 おしまい)
※次回以降、番外編を掲載予定
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