第189話・そしてわたしの旅路の果てに その8

 むかぁしむかし。

 それはもう、ひとの記す歴史も間に合わないくらいの、むかし。

 ひとが集まり街をつくり、世界を覆う様々な脅威から身を守る知恵を付け始めた時期のことです。

 ひとが狩り、糧とする肉を得ることの出来る動物はそれまでもひとの暮らしと共にありましたが、ある頃より狩っても肉を残さぬ動物があらわれ始めました。

 関わっても益無きと、当然ひとはそれらには注意を払わずにおき、肉を残さない動物の方も求めてひとに害を与えようとはしなかったため、両者は関わりを持たずに長い時を過ごしたのです。


 ひとの暮らす領域が広がりを見せたためか。あるいは肉無き動物が世界でのひとの躍進を快く思わなかったためか。どちらなのかは今以て知れませんが、ともかく今に残る文字の歴史をひとが残し始めたのと時を同じくして、ひとの側がこれまで関心さえ持ってこなかった肉無き動物が、ひとの暮らしへの侵入を始めます。

 一方で相変わらずひとの生活に無関心の肉無き動物もおり続け、両者は見た目は大きな違いもなく、ためにそれらに対するひとの側は混乱しました。

 ただ、そんな混乱を収めようと、ひとの生活を守ろうと英知を集結する動きもあり、世界を巡り始めたひとの動向と共にそんな知識と経験の集積も広まり始めます。

 それを担った集団は「教会」と呼ばれ、組織化されてひとの世界に対する脅威に対抗する力となっていきます。


 そうして時が過ぎ、魔獣と呼称されるようになった肉無き動物との抗争も時に大規模になり、あるいは勢いを減じ、それでもひとは歴史を積み重ねることを続けていました。

 あるとき、教会の中心にいる人々のもとに、明らかにひとのものと異なる知見をもたらす「声」が啓示されました。

 それは当初疑念をもって受け止められていましたが、その内容が確かなることが認められると、教会は大いにそれを活用し始めます。魔獣への対抗の力として。あるいは、組織内外の争いの道具として。

 「声」は最初、教会の内にのみもたらされていました。しかし、「声」を独占する向きの強くなるにつれて、教会にだけでなく街や野に住み暮らす人々のところにも届けられるようになり、「声」を独占することのかなわなくなった教会は「声」を神託、予言と識別して権威の上下をつけるようになりました。

 そう、教会はこの時既に、魔獣に対抗すべく在るだけではなく、ひとの世界に単純ならざる影響を及ぼす存在になっていた、のでした。


 だから、教会の力と権威を振るえなくなる事態…魔獣の完全な討滅に至りかねない「声」はあからさまに封じられ、秘密の増えていく教会は魔獣の存在を肯定も否定も出来なくなっていきます。

 そんな教会の動向に疑いの目を向けるひともおりました。いえ、むしろ時間が過ぎると共にその数は勢力を増し、権威を疑われるに至り教会の上層部は、ひとつの見方を示しました。

 即ち、魔獣を顕しひとの世界を苦しめる存在を。「魔王」を。


 それによってひとは教会への疑いを収め、言葉と概念を得た存在、全ての元凶たる「魔王」を討滅せんと教会の指導のもとに結集する動きを強めたのです。




 …そして、それがひとに新しい不幸をもたらした、とも言えます。

 ひとの世に「声」をもたらしていた存在は、魔獣に苦しめられるひとの嘆きを掬い、力にならんとしていたのです。

 ですが願いを掬う「彼」は、存在の確かなる苦しみの根源を求める願いをも掬ってしまいました。何故なら、ひとの嘆きを聞き入れる彼は、それを無視出来なかったのです。

 それでも彼は、世界を回す力たる石を直接の力として顕す術をひとの世界にもたらし、魔獣への対抗手段を変わらずひとにもたらし続けました。ただ、長きにわたる戦いに倦み疲れた人々は、やがて斃すべき存在とそれを打ち倒せる存在を、強くこいねがうようになってしまったのです。


 彼は、苦悩しました。

 ひとの願いは魔獣に苦しめられることの無き世の到来。ですが、世界を回す仕組みの在るためには、魔獣はいずれにしても存在を否定出来ない。

 ひとは魔獣を、ひとに仇なすものとただそこに在るものとの二つに区別しましたが、それは本来分け隔てられるべきものではないのです。その習わしとしてひとに強く接する魔獣がいるだけなのです。

 我が身に迫る危難の有無で区別するひとを、強く非難することは出来ません。ひとは、ひとを中心にしてしか考えることが出来なかったのですから。


 時に、ひとの願いを掬う存在たる彼らがひとに授けたはずの、世界を回す石を力にする術はこの頃には既に驚異的な発展の兆しを見せ始め、ひとの用に立つことを終えた石はただ打ち捨てられるだけの存在となっていました。

 そのまま捨て置けば、やがて石は生まれた場所に回帰し、ゆっくりと時間をかけて世界を回す力を取り戻していくのです。

 ただ、ひとがその石を用いる規模は拡大を続け、石が力を取り戻すよりも早く消費の方が進み、このままではひとを苦悩から救うべく与えた力によって、世界そのものが滅んでしまう。

 なれば、と彼は考えました。


 石の回帰を妨げ、その力の意味をひとたちにその身を以て知らしめ、そして危難のあることを示し、そしてそこから救われんと願えば、我はそれを掬い正しき道を示せるのではないか。

 魔王たる存在とも成り果てた身にシロをあて、ひとの英傑にそれを滅ぼさせれば、ひとを苦しめる存在からの解放の願いを掬うことが出来るのではないか。

 をもって、ひとを守ることが出来るのではないか。


 …無謀にも、全てを果たす手立てを一つ事に求めてしまった彼の所業は責められるべきなのか。

 自らの生み出した存在に、ひとのひとりとして糾弾を受けたことをその報いとして数えるのは、果たして慈悲無き行いと言うべきなのでしょうか。



 ………アコ、どう思う?



   ・・・・・



 「マリスいるかっ?!」


 ほとんど命からがら、という態で聖王堂教会に飛び込んだわたしたちは、真っ先にマリスのもとへ向かいました。

 幻想種、と呼ばれる存在についての知識を求めるためでした。


 「……おりますわ。そのご様子ですとただならぬことが起こったようですけど」

 「ただならぬ、なんてもんじゃねーな。おいマリス、幻想種について知ってることがあったら全部教えろ!」

 「幻想種…ですか?いえ、市井にそのような存在があることは流布されておりますが、教義に記述のあるものではありませんわね」


 とりあえず落ち着け、とばかりにマリスは側にいた用人のお婆さんに、飲み物をとってくるよう申しつけます。

 帰りの途上でわたしにガルベルグの来歴を話して聞かせてくれたベルはアプロの別荘に休ませてきましたが、彼女を除いてわたしたち一行は、鎧や旅装も解かずに押しかけたのです。


 「マリス、ちょっと厄介なことになったんだ。まず話を聞いてくれるかい?」


 そしてこんな時、口の達者なマイネルは実に頼もしいのです。詳しい説明は彼に任せ、わたしとアプロとゴゥリンさんはせめて埃くらい落として来てくれ、という聖王堂教会でのマリス付きのひとに文句を言われてそのようにしました。初老の、ちょっと頭髪のさみしい男性です。若い頃はさぞかし精悍な面持ちだったんだろーな、と思わせる風貌でした。にしてもアプロにまで苦言を呈するとか、遠慮がないというか大胆ですね。そーいう態度は嫌いじゃないですが。


 で、わたしたちも多少さっぱりしたナリになってマリスの部屋に戻ってくると、ちょうどマイネルに何があったか説明を受けたマリスが頭を抱えておりました。まー予想された展開ではありますが。


 「全っ然予想されておりませんよっ!どうしてアコはそういつもいっっっっつもわたくしの想定の遥か斜め上をゆくんですかわたくしいる意味が無くなるじゃないですかっっっ!!」

 「どうどう。落ち着いてくださいマリス。あなたがそんなに動転するとわたしとしても慌てる必要がなくて助かるというものです。いつもありがとうございますね」

 「あ、いえ…そんな礼を言われるほどのことしてはおりませ……んわねほんっとうに!!」


 誤魔化すの失敗。いえまあ、誤魔化す必要は別にないんですが。


 「…それより、大凡の出来事はお兄さまに伺いました。相変わらず厄介ごとに巻き込まれますわね、アコ」

 「どちらかというとわたし自身が生まれついての厄介ごと、って気もしますけどね。まあそれはいいです、ってだからちょっとした冗談じゃないですか。そんな顔しないでくださいってば」


 わたしの自虐ジョークにマリスがマジ顔で哀しげになってました。


 「アコのそーいう冗談はもう笑えないんだよ。いいからマジメに話しよーか」

 「わたしはそこそこ真面目に話してるつもりなんですけどね。まーいいです。マリス、腰掛けても構いませんか?」

 「ええ、どうぞ……アコ、申し訳ありません」


 別に謝られるよーなことないですよ、とわたしは素知らぬ顔で、応接セットのマリスの対面に腰を下ろしました。本気でマリスを泣かせるつもりなんかありませんよ、とわたしを睨んでいたマイネルにちょっと伏し目で謝罪。そうですね、なんだかマリスを責めるような格好になってしまいましたし。


 「…では、うかがったお話から整理しましょう」


 六人掛けの席に、マリスとわたしが対座し、わたしの隣にアプロ。その向かいにマイネル。ゴゥリンさんは、こーいう場合は壁に背を預けて立ちっぱなしです。別に悪意があってやってるのではなく、単にゴゥリンさんが座れるサイズの椅子がないからです。

 アウロ・ペルニカでのアプロの屋敷やマリスの教会でなら、いーかげんゴゥリンさんのサイズに合わせた椅子も用意されていますけど、流石に借り物の部屋でそこまでいうのは無理ですね。


 「ゴゥリンさん、お疲れではないですか?」

 「………気にするな」


 あのどったんばったんの後で立ちっぱなしは流石にどうかと思うのです。

 けど、アプロいわく「歩きながら寝るのが特技」と言われるだけあって、立ちながらでも休めるようですのでわたしからはもう何も言いませんでした。


 「まず、アコが未世の間に踏み込んでガルベルグと会った。その間アプロニアさまたちは、現出した魔獣の大群をその…殲滅していた、という認識でよろしいんですの?」

 「まあね。もう二度とあんな場面見たいとは思わないけど…アプロとベルニーザが合力したら大陸を征服出来るんじゃないかとすら思えたよ」


 ベルの力は、聖精石の、というより励精石とも称される、世界を回す力を生み出す石から生じた効果に対して最も強く作用するようなのです。

 いつぞやわたしの部屋の鍵の調子を直してくれたときのもそーいうことのようで、今回は空に放たれたアプロの呪言を、上空で反射させて地上に降り注がせた、というのもその一環のよーなのですけれど…。


 「よくもまー、打ち合わせもせずにそんなこと出来ましたねえ」

 「ん?あー、こないだ兄上の別荘でゴニョゴニョした時にちょっとなー。互いに何が出来るのか確認してたし」

 「それわたし知りませんけど…」

 「だってそん時アコはさ、疲れて先に寝てたもの」

 「あの、三人でなにをなさってたんです?」

 「つまんねーことですよ。マリスにはまだ早いです」

 「子供扱いしないでくださいっ!」


 まさか先に寝てたわたしの枕元で、アプロとベルはそんな会話を寝睦事代わりにしてましたー、なんて話をマリスの耳に入れるわけにはいきませんしね。


 「ま、まあまあ、マリスも気にしない方がいいよっ?!とりあえず話続けようか!」

 「…ですわね。そしてアコが未世の間より帰還すると、ベルニーザが苦しみを見せて、その…両の瞳が赤く輝く?それは何が起こっていたのですか?」

 「さーな。ベルが言うには、赤く光る目を通じてガルベルグがこちらを見ている、ってことらしーけど。アコ、心当たりある?」


 ソファの背もたれに背を預けたアプロは、お手上げだー、みたく両の手のひらを上にしてゆらゆらさせてます。


 「…まあ、無くはないです。シャキュヤの最期もそんな姿見せてましたしね。けどもう、事ここに至ってはどーでもいいですよ。大体わたしだってソレ、なったことあるんですから」

 「え?」

 「ほら、確か…」


 と、人差し指を突き立て思い出そうとするのですけど。


 「アコ、今それはいいよ。話を先に進めよう」

 「…ですね。マリス、ごめんなさい」


 …正直言って、いつのことだったか思い出せないんです。

 些細なことのようにも思えますし、けどアプロが覚えていないのならそれほど大したことじゃないと思うのですが。


 「……ん。で、ベルが苦しんで、私はその有様からして、何かを抑えているのだと思った。あいつが自分の内にあるものを、だ。そんな状況で出てこようとして、あいつが必死に堪えなけりゃならねーもんなんか一つだけだろ?けどそのまんまにしといたら、ベルをぶっ壊して出てきそうだったから、止めさせた。そのまんま現してしまってかまわねー、って言ってやった」

 「……そうしたら、その『どらごん』が、現れた、というのですね」

 「名前はともかくとして、だな。ありゃ間違い無くガルベルグだ。そのものじゃねーとしても、あいつの意志とかそんなモンが強く反映された…いや、行き場が無くなって暴走したモンがカタチになっただけ、ってとこだろーな。もうあれは、ガルベルグでもなけりゃあ、教会に神託を降した『神さま』なんかでもねー。増して…魔王ですら、もうねーよ。そーいう諸々はきっと、アコが壊した」


 …どーなんですかね。

 確かにわたしたちが見てきたこと、やってきたことを言葉にしてガルベルグに突き付けたとは思いますけど、あのくらいで壊れますかね。

 大体、わたしがあそこで会った時にはもうただの老人の姿になってましたし。そういえばベルだって言ってたじゃないですか、「父は壊れた」って。


 「……きっともう、何もかも立ちゆかなくなって放り出すことにした、憐れなじーさまが一人いただけなんですよ」

 「…ま、そーかもな。あれが、勇者だのなんだの祀り上げられて対峙しなけりゃならなかったヤツかと思うと、憐れとも思えねーよ。あとはもう、ぶっ潰すだけだ」

 「………それを果たそうとして見事失敗し、這々の体で逃げ出したのではなかったのか、我々は」

 「それを言うない、ゴゥリン」


 流石にバツの悪そうなアプロでした。もっともゴゥリンさんも、からかうよーな調子でしたのでお小言とも違うみたいなのですけどね。


 「でもアプロの呪言が全く効かなかったんだろう?どうすれば倒せるんだよ、あんなデカブツ。っていうか、あのとんでもない一撃から、僕たちはどうやって逃げおおせたんだい?」

 「そいつぁ、ベルのお陰だ。さっき言っただろ?あいつの力は、石の力に作用する、って。ガルベルグのなれの果てが放った一撃はほぼほぼ無効化してしまった、ってわけだ」

 「へえ。じゃあアプロと本気の本気で立ち会ったら…」

 「剣の腕の差で私の圧勝、だな」


 アプロ、吹きまくりです。

 どーですかねー。ベルの武器っていうと、地球でも見たあの大鎌みたいですけど、一度アプロの剣をたたき折ってるんですから、とても簡単に勝てるとも思えませんけど。


 「…アコ、何が言いたい?」

 「いえべつにー。アプロもベルがいないとこだと好き勝手言うなぁあいたたたたっ?!」

 「そーゆー私に優しくねーことを言う悪い口は、コレか?コレなのか?」

 「ひふぁいひふぁいっ?!あのひょっふぉあふろぉ、ふふうほぉひふのはふぁらひのほうふぁのれふぁっ?!」

 「アコが何言ってるのかわかんなーい。だからこのまま続け」

 「………遊びすぎるな、馬鹿者」

 「あてっ」


 …たすかりました。うー、アプロもベルが絡むと途端に冗談が通じなくなるんですから、もう。


 「………分かってるならあまり煽るな」

 「あい。気をつけます」


 ほっぺを揉んで元に戻しつつ、ゴゥリンさんのゲンコツで涙目になった隣の席のアプロと目を合わせます。

 「あとで覚えてろっ!」と、物言わずとも通じましたので、わたしは全てを忘れたことにします。心の戸棚にぽーい、って感じで。


 「まあそれはともかく、あとはアコが言うところの『どらごん』ってやつを倒せば多分お終いなわけ。幻想種、ってヤツみてーなんだけど、マリスに訊けば分かるかな、って思ってたんだけどさ」

 「…申し訳ありません。先ほども申し上げましたが、あいにくと……」

 「……うーん、そか」


 まあ嘘をついてるよーには見えませんしね。マリス、場合によっては権謀術数を駆使して騙し討ち、くらいはへーきでやりそうですけど、少なくともアプロやわたしに悪い顔を貫けるほどじゃないですからね。


 「僕も名前くらいしか知らないしなあ。ゴゥリンは?っていうかゴゥリンがそもそも言い出したんじゃないか」

 「………旅の途上、聞き及んだに過ぎん。細かいことまでは、な」

 「揃いも揃って役立たず、ってわけか。ま、私もひとのこと言えねーんだけどな」


 一同、ため息。

 まあ良い感じで話も煮詰まってきましたし…あと、決めることだけ決めて今日はやんぴにしません?


 「決めること…と申しますと?」

 「あのドラゴンを倒す方法ですよ。攻撃はベルが防げても、こちらの攻撃が全然効かなかったじゃないですか。アプロの全力ぶつけてもケロッとしてたのでは打つ手無しじゃないですか」

 「あー、それなら…」


 と、アプロが言い出した時でした。


 「マリス様!」


 珍しく、ほんとーに珍しく、グレンスさんが泡を食って、という形容がまさに似つかわしい様相で飛び込んできました。

 冷静沈着を絵に描いたようなグレンスさんの慌てっぷりに、一同緊張の色を濃くします。

 そして、そんな必要は無いと思うのでしたが、グレンスさんはこちらを一瞬うかがい、迷った末にマリスの横顔に向けて、そっと耳打ちを。


 何を話しているのか、思わずこちらも聞き耳をたてましたけれど、その内容はすぐに知れました。他ならぬ、マリスが呆然と洩らした言葉によって。


 「…巨大な蜥蜴様の魔獣が、王都周辺を荒らし回っている……ですって?」


 ………それ、ヤバない?

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