終わり

あの白い部屋を出てから数ヶ月私はあの世界に生きている

毎日満員電車に揺られたり、上司に叱られたり、残業したり、他の人と変わらない社会人生活を送っている

パソコンで作業しながら考えることがある

あの時のことを

白い部屋から出ようとしたらやっぱり腹の中の蛇が暴れた

蛇は恐れていた。白い部屋の外を。

もちろん私は知っていた。なぜなら蛇は臆病な私であり私は臆病な蛇だから。知っていた。私は飛び出した飛び出した痛いけど痛いけどここにいても私は悲しいだけだ蛇は悲しいだけだ。助けてあげなきゃいけない

結局私を助けられるのは私だけなのだ。

部屋をでる一歩は苦しかったが出てみると思ったよりは平気だった。

お腹が空いていた。


白い部屋の方を振り返ると小さくて汚い自分の部屋が月の光に照らされていた。

そこには昔の私がいた。


白箱に今の私の居場所は無くなっていた。




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白箱 戦士 @kosodoroyaziuma

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