3


腹の中の蛇が収まった。

私は体を起こすとただただ目の前にある傷を見た。一体誰が傷なんかつけたのだろう。今まではそんなこと一度たりとも無かったのに。私には原因が分からなかった…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………嘘をつくな

俺は知っているはずだなぜ傷が出来たのかその傷が何を示しているか俺はどうしなきゃいけないのか知っているはずだ。

痛い

どうして傷をつけたのが他の誰かと言えるんだ、自分が原因だとは考えなかったのかお前はいつもそうだ。

痛い

そうやって自分が無垢のままでいられると思っているいようとしている自分から変わろうとしない、ことなかれ主義の前線を走る愚か者め。

蛇が胎動する

それでいいなんて思うなよそもそも…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………私は壁に頭を打ちつけた。

そして蛇は眠った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る