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 いつ傷がついたのだろう、私はみんなが思うよりも綺麗好きである。

常日頃から部屋に汚れがないように毎日掃除機をかけている、窓の縁の小さな埃ですらも許さぬ心構えである。

 そんな潔癖症一歩手前の私がこんな目立つ汚れを見落とすことはあり得なかった。

  私はすぐさまその悪しき傷に近づき修復出来るかどうか調べた。

「お前はどこからきやがった、とっとと俺の部屋から出て行け」

 そう呟きながらすぐさま除去作業に入った。

 傷は大体縦4cmぐらいで白いテープでも買ってきて貼れば大丈夫だろうと考えた。

 そう思った矢先、私は傷口の中にあるものを見た。これは血か,いや違う、絵の具の赤と黒を混ぜたようなドロドロしたものが入っていた。こんなもの拭き取れば…

………なんだかお腹が痛くなってきた。トイレに行きたくなる痛みじゃない、どうやらお腹の中に蛇が居座ったようだ。蛇は遠慮なく動き回りわたしのお腹を痛めつけてくる。わたしはたまらず床に倒れこんだ。目をつむって床に倒れこんでいるほうが痛みは幾分と和らいだ。

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