白箱
戦士
1
私は真っ白な部屋に住んでいた。
そこは4畳半より少し大きいぐらいの広さで
どこを見たって真っ白だった。
普通の人から見れば殺風景な部屋だと言うかもしれない、つまらない部屋だと言うかもしれないが私にとってはとても心地の良い部屋だった
何も付け足す必要は無い。
これでいい。何もいらない。十分だ。
ただ時折寂しいと感じるだけである。
ある日部屋の隅に小さな傷があるのを見つけた。
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