エピローグ

けれどもそれでも、業が深くて、

なほもながらふことともなつたら、


奉仕の気持に、なることなんです。

奉仕の気持に、なることなんです。


愛するものは、死んだのですから、

たしかにそれは、死んだのですから。


もはやどうにも、ならぬのですから、

そのもののために、そのもののために、


奉仕の気持に、ならなけあならない。

奉仕の気持に、ならなけあならない。


――中原中也「春日狂想」

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セーバル の にっき やぎこちゃん @yagikoch

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