第8話 二次創作から一次創作へ

 最初に二次創作を始めたのは、いつだったか……

 地元の小さなイベントに友達と行った辺りから始まりました。

 イコール黒歴史なので、そこは置いておいて(笑)。


 マンガが好きだったので、描き始めたのはマンガです。最初は友達とサークル参加し、別ジャンルで個人で活動を始めました。

 それからどれくらいの月日が流れたのでござろう……


 基本的にジャンル移りは少ない方です。今のジャンルはもう15年。長いので周りは入れ替わり、人が減り……さみしい。でもまだ遊んでくれる人がいる…!!同人誌を買う為、描いて販売する為にイベントに参加するんで、会場でツイッターのフォロワーさんに会えたりします。仲良くなりやすいですが、トラブルもあります。


 私の二次創作の原動力。それは萌えです。

 キャラ萌えです。カップリング萌えです。そのキャラを、カプを見たいから書きます。誰かが書かねば、新しい供給は得られません。周回プレイ推奨のマルチエンディングのゲームジャンルなんですが、キャラに会いたくても何度もクリアすると飽きてきます。

 どのくらいやったか…、リメイクしたのだけでも八週はしているんで、結構な時間だとは思います。一週が40時間から70時間でした。けっこう丁寧に育成するタイプです。70時間には寝落ちも含まれます(笑)。


 それをゲームしつつネタを出しつつ、絵を描きつつ呟きつつやります。

 人気な時期はほんの一時期!その間に本を、作品を探すのデス!本作りも楽しいけどね、これは買い手が居なくてもできます。全然いないと寂しくて続けられなくなりますが、ない本は買えないが書ける。物理的にサークルスペースの机の上がいっぱいになるなら、ネットで発表することもできます。

 反応がないから終わる、というわけではありません。

 萌えが尽きるまでが二次創作です!私の場合。


 誤解している方いらっしゃるようですが、二次創作で黒字になるのはほんの一握りの方です。メジャージャンルに居る中堅さんなら活動資金はある程度、売り上げられるのかな?

 大体はみな赤字です。スペース代くらい出たらいいな、という感じです。売り上げは大手さんに集中します……。

 そしてそんな中堅さんでも、感想がこないと悩む方はいらっしゃいます。でもどんどん本を出して下さっていました。

 ネットで感想が書きやすくなった現在はどうか解りませんが、手紙だったころはファンレターを出すのはやはり力が必要でしたね。


 コミケに一回参加するとします。申込書がまず千円。それから参加費約七千円。

 交通費、新刊を出すお金、グッズを作るお金、そして買い物資金。人によってはかなりの諭吉に出動要請がされます。

 それを夏目のおじちゃんにチェンジして、小銭も標準装備。


 サークル参加せずとも、飛行機で来て宿泊する買い専さんも居ます。同人誌はその時でなくては買えないのです。特に弱小サークルさんは少部数刷って、売り切れたら再販などしない人がほとんどです。書店で買えるのは、人気作家さんや人気ジャンルのほんの一握りである!

 ちなみに他のイベントは申込書は無料ですし、オンリーなら参加費も三から四千円程度が相場ですかね。


 新刊も、無料サイトに登録するようにはいきません。

 私の場合はアナログマンガ。原稿用紙、ペン先(消耗品)、トーン、その他画材。コピー本が主なので、遊び紙(表紙の次にある、本文と関係ない紙)を買い、コピーをします。もちろん印刷所にお世話になる事もあります。

 トーンは大抵イベントで買います。最近は売ってるの減ってますね。活動を縮小してるので、五千円以上は買わないようには注意しているんですが、買うときは結構すぎますね(笑)。

 コピックという筆タイプになっているメジャーなカラーペンを買い足そうとすると、イベント価格でも三本で千円ですし。たっかい!!!

 しかしデジタルは苦手だし、トーン貼りが好きなんですよ…。困りましたね、アナログはお金がかかりますし、業者さんも撤退や縮小しています。デザイントーンが撤退したのもショック。グラデ綺麗なんだよなー。


 ネット小説との大きな違い。

 それは〆切。オフライン活動をするとイベントに合わせるので、一日遅れてもアウトです。ネットはそれがないので楽です。徹夜する必要がない!創作でもイベント参加する人ならわかると思います、新刊は落とせない、落としたくなくて無理をしますよね。

 しかし私は〆切がないとサボるので、ネットでは三日に一度の更新をするようにしています。自分内のプチ〆切。これがないと際限なくサボります。現にイベントのない時はネットでちょっと何かするか意外、のんびりしていました(笑)。

 逆に定期的なオンリーイベントなんかがあると、ほとんど他に何もず原稿漬けになります。


 かけるお金も違います。

 私の場合はネット小説だとせいぜい一万円の本を資料に買ったのが、大きな出費くらいです。一種類印刷所で本を作るより、安いです(製作費別。印刷代のみ)。三万円出して遠征もしない(笑)。

 でもカクヨムを始めた二月からで数万円は使ったか。辞典も取り寄せてもらって買ったし。

 神田の神保町の古本屋街、おすすめです。楽しい!


 二月から開始したオリジナルですが、これをオフライン活動する二次創作にあてはめると、夏コミのサークル参加の申し込みに間に合わず、冬に向けてやる気十分な時期です。

 半年以上同じようなテンションで良く続いたと思いましたが、普段から考えてみればまだ序盤。ゲームしつつ萌えを呟き、オンリーか赤ブーのシティに一回参加したかな、くらいの時期です。本ならまだ一冊、二冊しか出てないぞ!スペースが寂しいからグッズも作ってるぞ!

 今はネットがあるので、ネットで盛り上がれていいですよね。イベントに参加する前に、友達も作れちゃう!


 ふぬ。よく考えたら私の普段の活動そのままだ……。パソコンに向かうか、机に向かうかの違いで。そしてそれを言い訳に部屋が汚い。想定の範囲内です。

 三年保証のこの萌えを、見せてくれよう!

 と、言えるようにしっかり続けたいです。


 私にとって二次創作で辛いのは、ファンが去る事よりも仲間が去る事です。隣がついに違うカップリングのサークルさんになった…、アレが悲しい。本が売れないより悲しい……。

 反応なんて友達以外ほとんどないよ。慣れてるよ、そんなの。

 なので、創作でPVが回り、ハートがもらえ、ついに感想も貰えた!!!とても嬉しいです。

 マイナー二次創作なんて、見てもらえるかすら解らない。知らない人からハートが来るなんて、天からのギフトですよ。知らない人という事は、お付き合いのハートではないのデス!素晴らしい!


 しかし感想がもらえると、もっと褒めてと欲が出そうなので気をつけねばなりません。

 見てもらえるだけで嬉しい!

 この気持ちを忘れずにいけたらとおもいます。うーん忘れそう(笑)。

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