第40話 セオの死

 それから数日が経ち、やっとセオを連れて帰る事が出来たコントラタック隊。

 すぐにお城のセオの部屋に運ばれた。


「一体どうしたのだ!」


 国王がセオを見てハリーに尋ねた。ハリーはこと細かく説明をし、最後に謝罪を述べた。


「助からないのですか?お願い!助けて!」


 母デイジーはセオの手をとり、泣き叫んだ。


「セオ…」


 タマ子とフローレンスもやって来た。ハリーは夢で神トキノからお告げを聞いた話を聞かせた。


「セオ…あんなにはしゃいでいたのに…」


 タマ子はセオの髪をなぜそう言った。


「お…姉…様」


「セオなに?タマ子はここにいるわ」


「私は…戦士に…なれて……戦士と…して…死ね…て……」


「なに?」


「幸せ…です…」


 そう言うと項垂れた。


「セオーーーーー!いやーーー!」


 タマ子はセオを抱きしめ泣いた。母デイジーも泣き崩れた。


 葬儀はしめやかに執り行われた。葬儀が終わるとタマ子はすぐに城にある教会へと走って行った。その後を不思議に思ったハリーが後を追いかけた。

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