映画『悪魔――きなこぶっかけ物語』公開記念インタビュー


 悪魔とは何であるのか――。


 今、映画界隈で話題沸騰中の問題作がついにスクリーンへ! 今月31日公開の映画『悪魔――きなこぶっかけ物語』の監督兼脚本を担いました、花山ダイスケさんに独占インタビューを行いました。


 ――まず、この映画の内容を教えてください。


「はい。とにかく人が死にます」


 ……


「…………」


 ――それはいいですね! ところでジャンルはホラー物とお伺いしましたが、舞台設定はどのようになっているのでしょうか。


「100年後の日本が舞台となっていまして、街や自然がすっかり荒廃してしまった背景設定にしました。映画を観ていただければ分かると思いますが、東京のビル群は大半が崩れ落ち、かつての面影がほとんど残ってないものとなっていますね」


 ――荒廃ですか。近未来を描いたストーリーとなると、科学技術が進歩して人間の生活が今よりもさらにITで満たされた世界が描かれることのほうが多い気がしますが。


「それは嘘ですよ。ただの創作です。僕の場合は、実際に時間移動してこの目で見てきましたから」


 ――なんと! それはすごい!


「いやー、タイムマシンとかめちゃくちゃスピードが速くてね、到着した時には時空間の歪みからか服が全部脱げて全裸になっちゃいましたよ、ははははは」


 ――それは興奮しますね(笑)。それから、監督作品としては4年前の『村田――生まれ変わったもっちりフランスパン』に引き続き、今回もゾンビが現れる設定となっていますが、やはりゾンビに対しての愛着のようなものはあるのでしょうか。


「うーん、ないとはいいませんが、決して最初からプロットを考えるときに意識はしていないんですよ。書いている途中で、『ここでゾンビを出したらオモろくね』っていうタイミングで入れるようにしているんです。逆に、タイミングを誤ったら大変なことになりますから。実際に、今回も脚本の作成中に3回ぐらいウチのミーシャたん(飼いゾンビ)に襲われまして(笑)。死の境をさ迷ったのは、それはもう数えきれないぐらいにね。今もなんとか生きてるって感じですよ」


 ――あはは(チッ)、はは。なるほど。そこまでして舞台がキチンと作り上げられた『きなこ物語』の見所は、どういうところなのでしょうか。


「まずは優秀なスタッフにあるでしょう。俳優はもちろん、CG担当やカメラ、美術といった裏方の製作陣が本当に頑張ってくれました」


 ――今回、映画やドラマ等も通じて初めて主演に起用された石狩ユキさんにはどういう狙いがあったのでしょうか。


「初めは、ユキちゃんのことは眼中にすらなかったんですけどね。でも、向こうが誠意を見せたいからと脱いでくれたのでね、それに応じたまでです。いやー、気持ち良かったねえ」


 ――この後、マネージャーの連絡先教えてください(笑)。それで、今回の撮影の中では海外で撮られたシーンもあると聞きましたが。


「はい。森でゾンビが大量発生するシーンにリアルさを沸き起こすため、グアテマラのジャングルで撮影を実行しましたが、残念なことに2名の死者を出してしまいました。けど、おかげでこれ以上にないリアルな殺害シーンを収めることができたので、結果的には良かったですね」


 ――その亡くなられたカメラマンの石田竜太さんとADの下山雄作さんの葬儀も公開間際となっていますね。仮通夜は今月32日、本通夜33日、本葬34日随時公開です。


「葬式場で待っています!」


 ――では、最後に『きなこ物語』の公開を首を長くして待っていたファンの方々に向けて、一言お願いします。


「お前ら、俺のために金を落とせよ……逃げても無駄だからな……おい! 木村さんよ。見てるんだろ? 借りてた3400万、そのまま持っていられると思うなよ……」


 今月31日、全国西映系列の映画館まで!




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