恐怖の肝試し大会①

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8月13日(金)


今日から肝試し大会に向けて着々と準備が進められている。来たる15日の本番に向け、僕らも準備する。


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あーーーーーーーーー。


まさか肝試しの裏にこんな苦労があったなんて………


てか肝試しをやる日を知ってるってかなり怖い。幽霊の情報量は半端ない。

そこまでして子供を怖がらせようなんて、正気の沙汰じゃねぇ……


そんな愚痴を漏らしつつも、準備を進めていく。


肝試し開始まで、あと2時間——


準備は進んでいるものの、これだけでは終わらない。

というのも、集会で出たあの発言の所為だ——


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「あぁ、君たちには子供を怖がらせる事もやってもらいたい。」


……は?


一瞬気を失った。聞いてないよそんなこと。


「君たちの評判はアリルから聞いているよ。だから、君たちにお願いしたいんだ。」


なんの評判ですか、それ。

てか、この事知らせる為に僕らに行かせたのか、あの人。

絶対許さんぞ、覚えとけ。


「じゃあ、準備の時に一緒に練習しよう。」



——そんなこんなで、僕らまで肝試しに参加する羽目になったのである。一生来ないと思ってたよ、この役。


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「よっし、準備はこれくらいでいいか。」


完璧までに仕上げられた。ただ、仕事はこれでは終わらないのだ。


「じゃあお二人さん、ちょっと」

と、中年の幽霊に呼ばれた。恐らく、というか確定でだろう。


「子供の驚かし方マニュアル?」


思わず声に出てしまった。

「そう。君たち2人にはそれに目を通して置いて欲しい。」


そっからかよ。すぐ実践じゃないのね。


「読みました」

レイジが言う。早すぎでしょいくらなんでも(ちなみにこいつは人間時代驚異的な記憶力を持ってたという。羨ましっ)。



それから、とりあえず言われた通り読んでみた。確信はないけど絶対これ使い回しでしょ。今の子供は腰抜かしてまで驚かないよ(実体験あり)


「じゃあ、早速やっていこうか。

まずは基本からだね」


えぇ…

これは相当長くなりそうだ。


とはいえ、あと2日もあるのでまぁ大丈夫だろう。


練習をやって、今日の準備は終わった。でも、明日もあるんだって♨️

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