ガラクタ人形と仮面男の遊戯会 ②

こんな大勢の人形、僕だけで相手できるのだろうか……


ってあれ?あのハイテンションネコどこ行った!?

「うわっ!?」

人形が攻撃してきた。しかもおもちゃの銃……銃!?

人形は容赦なく撃ってくる。


とりあえず壁を作った。

と言うのも、あの魔術師ネコから教わったもの。効果はものすごく弱い。


あっと言う間に壁は壊された。


どうすりゃいい……

こんな大量の人形、相手にするだけでも僕の身がもたない!


「ちょっと待ちな!」

この声は……晴翔!!!

「君、何でここに!?」

「心配になったから来てみたんだよ。君、この公園に来て正解だったね。

それはそうと、ここは僕がなんとかしておくから、君は屋敷を守ってあげて。」

「わかった。ありがとう!」

「君たちがメリアを倒すまで、僕は出来る限りの協力をするよ。」


—————————————————


その頃……

「なかなかチョロいですネ。ま、所詮は劣等幽霊ですか。」

「うるっさいわね!何よその舐めた口調!」

アリルがキレ気味に言う。

仮面男の手には薬が握られている。隙をついて奪われてしまったのだ。

「僕がこれを持ち帰れば任務完了、あなたはそこで動かなくていいです。」

「はぁぁぁぁ!?!?大切なものをそんな簡単に盗ませるとでも思ったの!?」

「うるさいデス。耳障りなので黙っていて下さい。」

「勝手にほざいとけ!それに、その薬はだしね!!!

バーカ!」

「……」

「目立つ所に置くわけないじゃない!あんた、本当にバカね!」

すると、仮面男の様子が一変した。

「あ?だれが馬鹿ですって?

あなたみたいな劣等幽霊に言われたくないですね。」

こいつは、ブチ切れている!

「とーにーかーく!

さっさとこの屋敷から去りなさい!」

「……わかりました。

でもその前に、あなたを始末します!!!」

「へ?」

仮面男は、爆弾を持っている!

屋敷を爆破する気だ!

「この屋敷ごと吹き飛ばします。

当然あなたも死にます。」

「ちょ、ちょっと待て!

屋敷爆破されたら困るんですけど!?」

「黙れ。このゴミ幽霊が。」

仮面男はもはやただ悪口を言う小学生だ。正気を保っていない。


「待てぇい!」

ようやく屋敷についた。

「エイル!こいつ屋敷を爆破しようとしてる!」

「何ですって!?早く止めないと!!」

「その必要はありません。」

「「!?」」

仮面男が小声で言った。

「殺すのはあなただけにします。


サン。」

「え?誰………?」

………!!

「お前、何故僕の名前を知っているんだ!」


「それは、後々わかることでしょう。

今は、あなたを始末するだけです!」


仮面男はこちらへ向かってきた。

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