It's Show Time!!! ②

片手には盾、もう片手には光の剣を携えて、前方のデリスに向かって行った。


「こうでもしないと、あの人が怒って僕を殺すからね、なんとしてでもを頂くよ!」

「そんな事を僕がさせるか!」

先制攻撃。僕がデリスの後方に回り込み、剣を振ったが避けられた。

そんな僕を嘲笑うかのように、デリスは杖で殴り掛かってきた。


間一髪だった。盾を持ってなければ今頃死んでいたはず。

「やるねー新入りクン、僕の手にかかれば瞬殺だと思ったのに。」

舐めたマネを。


「私は薬を守っているから、あなたはそいつを片付けて!」

そう言うとアリルはドアを素早く蹴飛ばし走って行った。

「さぁ!お遊びは終わりだ!とっとと君を消してあげるよ!」

すごいベタな展開。どうしよう張り切って飛び出したもののまともに戦えない。

そんな事を考える余裕もなく奴は襲い掛かってきた。

「うわっ!危ないじゃないか!」

そんな言い分通じない。言った後後悔した。

もうこうなったらあれを使うしかない——


僕はこの部屋にあった催眠玉を投げた。実はこの屋敷、至る部屋に武器が備えられ、危険が迫った時使っていいようになっている。


催眠玉はデリスに命中した。が、何も変化が無い。

「フッ、こんな子供騙しのおもちゃ、僕に効くわけ—」

僕は手に持ってた剣を投げた。


「待って待って待って!それ反則じゃない!?」

「敵に反則もあるか。悪事を働く者はいつか滅びる運命なんだよ。」

決まった。僕が人生で言いたかったけど言えなかった事ランキング第一位。


「じゃあそろそろ仕上げと行きますか!」

「え…?」


幽玄の乱を発動する。しかし、今回は何ががおかしい。

視える、意識が飛んでない!

そう、僕はいつのまにか特異能力を自分で操れるようになったのだ!


「さぁ!本番はここからだ!」


続く(今回短くてすみません)

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