第3話 学級委員の裏の顔

教室に着き、ドアを開けると

朝から騒がしいオレ達のクラス。

自分の席に向かって歩き、重たいスクールバックを置くと、


「石川くん、おはよう♪」

「おはよ‥」


挨拶をして来たのは、オレのクラスの学級委員。

青井 茜(あおい あかね)

真面目で美人だから、モテる。


「青井さん、おはよう‥///」

「おはよう♪」


挨拶してきた男子には、満面の笑みで挨拶を返すほどの優しさ。


「‥石川くん、ちょっと手伝ってくれない?」

「‥‥‥‥‥」



と、言うのは嘘。

今までのは、全部演技。

本当は‥‥。


「ったく!アイツの顔見た!?ニヤニヤしててめちゃくちゃキモかったんだけど!」


さっきの演技はどうしたよ‥‥


今オレは屋上でコイツの愚痴を聞いている。


なんで聞いてるんだろうな‥‥

自分でも謎でしかない。


「あ"ーケンカしてぇー!!」


あの可愛さでとんでもないことを言うコイツ。


「お前さぁ、本当にそれで元ヤンか?

ヤンキー要素しかねぇんだけど。」

「‥うっせぇー!こっちはムシャクシャしてんだよ!あのセンコー、私に頼りっきりなんだよ!!今すぐバットでめった打ちにしてやりたい!!」

「‥‥‥‥‥」



なんでこんな(元)ヤンキーと仲良いのかと言うと‥‥


それはオレがまだ中2の頃、下校途中で‥


あちぃ‥‥喉乾いたな‥‥でももう水筒の中空だし‥もうすぐで家着くから我慢するか‥‥


そう思って再び歩き出したオレの前に壁を

ガンガン蹴ってる女がいた。


「ムカつくムカつくムカつく!!」


うわぁー‥‥なんだアイツ‥

怖いから通りすぎよ‥


そう思い後ろを通りすぎようとした時。

ガシッ

肩を誰かに掴まれた。


「‥‥おい、待てや」


あぁ‥オレ終わったな‥


そして連れて来られたのはコンビニ前。


オレここで脅されて金取られるのか‥?

今、金250円しか無いんだけど‥

殺される‥


「そこで待ってろよ!逃げたら、その時は‥」

「逃げません!逃げません!」


とにかく首をおもいっきり振るオレ。

そして数分後。


「ホラよ。」

渡されたのは、冷えたお茶。


「えっ‥」

「お前顔真っ赤にしてふらついてたからよ」


一瞬訳がわからなかったが、すぐに爆笑した。


つまり、コイツはオレの心配して呼び止めたって事かよ!

なんだよ、コイツ面白すぎww!

キャラ可笑しいだろw


一方でコイツはなんでオレが爆笑してるのかわからなかったみたいだ。


こんなので仲良くなったオレ達ってww

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