第2話 バカにはご注意をw

朝食を食べ終え、荷物を持って家を出る。

家から10分ぐらい進んだ所で


「センパーイ!!」


後ろからバカの声が聞こえる。


「朝からうるい…」


言い終える前にバカが背中に体重をかけてきた。


「そんなこと言わないで下さいよ~」


そう言いながら抱きついて来る。


「あ"ー暑苦しいっ!!」


たださえ暑いのになんでこのバカは抱きついて来るんだよっ!?


コイツは山崎頼希。(やまざき らいき)

入学当時から何故かなつかれている。オレより身長が高いせいで、オレが後輩だと思われがち。だから、オレからしたらうっとうしい‥。

そんな茶番をしながら学校の近くまで来ると正門に生徒指導の前田先生が何故かキレ気味でキョロキョロしていた。

何やってんだ?

と思いながら山崎の方を見ると

「あ、やべっ‥」

って感じの顔をしてた。


さてはコイツ何かしたな‥

ジ~とコイツを見ていると


「実は‥」


とオレの耳元で話初めるバカ。


「‥‥昨日、前田の社会の窓が開いてて、それを言いふらしたら、ソッコーバレたんですよ‥!アイツ絶対エスバーか何かですよ!」


うわぁ‥前田かわいそっ‥そりゃキレて当然だわ。


「素直に怒られて来い」

「そりゃないですよっ!!オレ怒られんの嫌いなの知ってますよね!?」

「いや、お前が悪いだろ」

「センパイの人でなし!後輩のオレが怒られて良いんですか!?」


あぁ‥コイツは怒られるべきだな‥


「先生ーここに山崎がいまーす」

「何っ!?山崎ー!!」

「うわぁ!?なんて事してくれるんですかー!!やべっー!!」



‥よし、これでバカは居なくなった。


「涼(りょう)ー!!」


ん?この声は‥‥


「京夜(きょうや)じゃん。今日は学校来たんだな。」


コイツはオレと同じクラスの西谷 京夜。


「あぁ、さすがに休み過ぎると単位がヤバいからな。」

「サボってないでちゃんと学校来いよw」

「じゃあ、逆にオレが毎日学校来たら、お前どう思うよ?」


言われた通り想像してみる‥


「キモチワルっ!」

「だろ?」

「そんなことよりも彼女待たせてるけどいいのか?」

「あ、わりぃ。じゃあな。」


アイツよく飽きないな。

あんま、女で遊ぶと復讐されそうだよな‥

とりあえず、バカは去った事だし、

教室に行くか。






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