警察署

いいアイデア、それは・・・

「右側のドアが開きますご注意ください」

!!!!

「うわっ」

刹那、犯人の足に自分の足を引っ掛けた。そして犯人の体の上に身動きができない程度に体重を掛け乗っかった。

 周りから悲鳴があがる。また、スマホを取り出し動画を撮っている者もいる。とても異様な雰囲気が電車入口で漂っていたが、乗客の誰かが駅員に痴漢を報告したのか警察官と駅員がすぐさま飛んできた。身柄を警察に引渡しまた電車に乗ろうとした。すると

「署まで来てもらえますか?」

私人逮捕なのでなにか手続きを取らないといけないのだろう。そう考えた僕は軽く

「はい!」

と答えた。

 駅を出ると5台のパトカーが待ち構えている。僕達は1人1台ずつのパトカーで移動することになった。

 パトカーの車内では会話一つなく聞こえてくるのは無線の音声とサイレンの音のみだ。

パトカーは程なくして警察署に到着した。パトカーを降り案内されるがまま着いていくと部屋に通された。何か見たことがあるような部屋である。警察官が部屋を出ていったので周りを見渡して考えると誰もが1度は見たことがあるであろう"あの"部屋だった。

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