◇そんな勇者 ストーリーまとめ【第二部】
シウト国・エノフラハで起こった『魔獣事件』から一年半後……舞台は南の大国トシューラ国へと移る。
行方不明となっていたライは、トシューラ国の領海に浮かぶ魔石採掘場にて囚人として働いていた。
採掘場の強制労働の合間に修行を続け、更に魔石を体内に取り込み続けるという魔導書の伝承を実行した結果……ライは人間と一線を画した存在『魔人』へと変化し大きく力を増した。
採掘場では、王位継承に敗れ囚われていたトシューラ第三王子パーシンと共に脱出を計画。囚人達と連携し準備を進める。
そんな中ライは、魔族と呼ばれ虐げられる子供達を救う。子供達は魔族ではなく、大国であるトシューラとアステにより魔族と吹聴されてしまったカジーム国の民『レフ族』であることが判明……。
そしてライはレフ族の少女フローラから歴史の真実を聞かされることになる。
その後、逆恨みした男の企みにより『三兄弟』と戦うことになったライは、大きく成長した力にて相手を傷付けずに下すまでの実力を身に付けていた。
しかし、崖が崩落し転落するフローラを救う為に共に奈落の底へ……そこで出逢ったのは新たな大聖霊──【熱を司る大聖霊】メトラペトラだった。
メトラペトラの封印を解放し師弟として契約を結んだライは奈落より帰還。そしていよいよ採掘場からの脱出を開始。
魔石採掘場に囚われていた千人の労働者は、フローラの持つ神具を使用しシウト国へと転移した。その際、魔石採掘場はライの手により破壊され海に沈んだ。
一方、ライは自ら囮となりトシューラ国の目を引き付け魔の海域へ。
トシューラ・アステの連合艦隊が迫るその時、魔の海域の主【海王】の出現により状況は一変。
海王に殲滅された船の残骸が漂う中、救いを求める声に導かれたライとメトラペトラは海王の体内へと姿を消した。
再び行動を始めたライ……。一方、故郷シウト国エルフトに送られたパーシン達は、マリアンヌやライの親友であるティムの手配により所縁ある者へとライの生存が伝えられることになる。
報告を受けたキエロフは魔石採掘場関係者の内ライと親しき者達と面会。『三兄弟』はシウト国の臣下に、フローラ達レフ族の子は帰還の目処が付くまでエルフトに滞在、そしてパーシンは新たな存在『ファーロイト・ティアジスト』と名を改めシウト国に仕えることとなった。
ライを待っていた者達はそれぞれの想いを胸に日々を過ごしていた。
マリアンヌはライが安心してシウト国に帰還できる様にと才ある者達を鍛え上げ、フェルミナは約束を信じライの実家フェンリーヴ家にて待ち続ける。
そしてライの妹マーナがフェンリーヴ家に帰還。マーナの旅の仲間にして親友エレナ、ディコンズでライと友好を結んだシルヴィーネル、ライの竜鱗装甲を追跡しシルヴィーネルと親しくなった神聖機構の天使アリシアもフェンリーヴ家の同居人に加わり、フェンリーヴ家は賑やかになっていた。
魔の海域の巨大なシャチ【海王】に飲み込まれたライとメトラペトラは、呼び声に導かれ体内の奥へ。そこで海王の身体に救う魔物【夢傀樹】を倒すことに成功する。
直後ライ達の前に現れたのは小さな人魚の姿をした【海王】の精神体……。
ライに懐いた海王の精神体に『リル』と名付けたライは、二つの大聖霊契約の力を融合させ『リル』の存在の改変に成功。これによりリルは海王の外での行動が可能となる。
そしてライ、メトラペトラ、リルは海王の体外へと飛び出し南国の無人島へと辿り着く。
バカンスのつもりだった無人島……そこはレフ族にして三百年前の魔王『エイル・バニンズ』が封じられた地だった。
魔剣・獅子吼により封じられていた魔王をちょっとした拍子で解放してしまったライは、【禁術・魔人転生】により暴走していたエイルを真の意味で救い出すことに成功。遂には『魔王を惚れさせる』という偉業を成し遂げる。
更にライは魔剣・獅子吼として封じられていた『黒の暴竜フィアアンフ』とも契約を結んだ。
正気に戻ったエイルは自らの贖罪の為、故郷カジーム国へ……ライとの再会を約束し転移した。
ライは帰国をする予定だったが、リルが近海で海賊に追われる小舟を見付け救出。そのまま海賊を退ける。
親大陸ペトランズとは別の大陸──鎖国された子大陸ディルナーチ。
救い出したのはディルナーチ大陸『久遠国』──その領地の一つ『不知火』領主の妻、スズだった。
旅の安全の為にスズを久遠国へと送ることになったライ一行は、一路ディルナーチ大陸を目指すのであった──。
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